サンリツオートメイション杯「第9回レスキューロボットコンテスト」中間審査会

2009年7月5日、神戸サンボーホールにおいて、第9回レスキューロボットコンテストの中間審査会が実施されました。自由工房からは、チーム名「救命ゴリラ!」で出場しました。

中間審査会のプレゼンテーション

これまでの予選競技会が廃止され、ロボットのコンセプトや完成状況を審査員の方々の前でプレゼンテーションする中間審査方式になりました。初めてのことなので、いろいろ戸惑うことが多い中、メンバーは前日までできる限りの準備をして挑みました。

6月末と直前の自由工房定例ミーティングでは、プレゼンテーションのリハーサルも行いました。1回目のリハーサルでは、他のプロジェクトメンバーから「レジュメに写真が欲しい」「各ロボットの説明に写真と構造の説明(箇条書き)を入れる」「動画を再生する前に、なんの動きをするのか説明がほしい」など具体的なアドバイスをもらいました。意見を元に、プレゼン資料を練り上げ当日に備えました。

発表者の高橋裕一朗君(情報工学科2年)は、会場でも直前まで発表の段取りを確認していました。準備万端整えたおかげで、スムースに発表ができ審査員の先生方からの質問にもしっかり回答をすることができました。



テストコースで、全ロボットの試走

会場では、各チーム15分で試走をすることができました。

最初、ロボットが動かなくて非常に焦りました。結局は、IPアドレスの設定ミスだったので、事なきを得ましたが……。緊張している中でのトラブルは、単純ミスであっても焦ってしまい、原因を見つけるのに時間が掛かってしまいます。本番の競技会ではなく試走会でトラブルの経験できて、よかったと思います。

3台のロボット+子機と全ロボットの稼動テストができたのは、非常によかったです。まだ操縦練習が不十分なので、直視でレスキュー活動をしても戸惑う点は多かったのですが、現時点でのロボットの動きとロボット搭載カメラから送られてくる映像はしっかりチェックできました。

3号機が重い角材を一気に押しのけるパワーには、驚きました。1本を楽々と押しのけるので、もう1本追加してテストしましたが、これも楽勝でした。3号機子機は、コンセプト通り屋根ガレキの中に入ることができます。ピンチの強度を見直す必要はありますが、他のチームとは違うアプローチでダミヤンの救助を行う点がいいと思います。
2号機は門型構造に特徴があり、路面にあるガレキを除去せず跨いで走行できるためレスキュー現場にいち早く到着できるメリットがあります。この門型構造については、プレゼンテーションで審査員の先生から、「前方に漏斗状フレームの追加し、門型構造にガレキを収集する機構にした方がいいのでは?」と言われました。

この点は、自分たちでも課題として考えていたことです。本選までの最終調整に向けて検討したいと思います。





●中間審査会の結果

後日、委員会からメールで審査会の順位が送られてきました。20チーム中4位という成績は、リハーサルや準備の成果を十分発揮した結果だと思います。