レスコン合同練習会

2011年7月17日、大阪電気通信大学自由工房レスキューロボットコンテスト練習会を実施しました。

今回、初めての試みとして、大阪工業大学と科学技術高校のチームを招き、合同練習会となりました。競技は、本選とは違いタイムアタック制で実施しました。

競技会会場では、ロボットのメンテナンスや出場準備に追われてしまい、他チームと技術交流をする時間がとれません。今回の合同練習会は、非常に有意義な機会となりました。

競技成績

  • 1位:大工大エンジュニア(大阪工業大学)
  • 2位:救命ゴリラ!Sチーム(大阪電気通信大学自由工房)
  • 3位:救命ゴリラ!Bチーム(大阪電気通信大学自由工房)
  • 4位:なだよりあいをこめて(科学技術高校)

救命ゴリラ!Bチーム感想

浦中雄大君(電子機械工学科3年):Bチームキャプテン

今回、大阪工業大学と科学技術高校のチームと合同練習会を行いました。

2チームともロボット製作、競技面ともに参考になるところがたくさんありました。

ロボットのハード面では2チームとも、外装はしっかりできており、配線などもきれいにまとめられており、うちのチームも見習わなければならないなところがたくさんありました。

競技の点では、私たちBチームは3位という結果で終わってしまいました。

1位は大阪工業大学さんで、実際に間近で競技を見ていて、ロボットの展開、救助、搬送が素早く、今のままではうちのチームは、本選で1位になれないということがあらためてわかりました。

今回の練習会では、競技中のリーダーとしての判断の遅さもわかったので、本選に向けて練習を今までよりも気合いを入れて頑張っていきたいと思います。

廣澤勝成君(電子機械工学科3年):Bチーム1号機オペレーター

初めての練習会で、事前に集まって段取りなどできませんでしたが、スムーズに進行が出来て良かったと思います。

Bチームの結果としては、2体搬送完了・1体現場到着という結果でした。1体目は、速めに搬送出来ましたが、2体目の家ガレキのダミヤンの救助に時間が掛かってしまい、3体目の救助に掛ける時間が減ったため救助が出来ませんでした。

原因としては、家ガレキ内にある棒ガレキを排除できない事があります。

大工大のロボットを見ていると、完成度も良く、スムーズに救助をしていました。それと比べると、今年の救命ゴリラ!は、3体のダミヤン救助が出来るのかなと思いました。

練習会をして、皆が課題を見つけたと思います。その課題を潰して本選に向けて頑張り、3体救助に成功したいです。

来年も練習会を行うのなら、しっかりと段取りをしてからの方が良いと思います。

鮫島智樹君(電子機械工学科1年):Bチーム2号機オペレーター

練習会は、本選とは違いタイムアタック制で実施しました。結果は、Bチームは3位、Sチームは2位、大工大のチームは1位で、大工大のチームに1をとられてしまいました。

反省するところは、イエローフラッグを取ってしまったことと、少し焦ってしまったことです。やっぱりまだまだ救助練習が足りないなと思いました。競技中の雰囲気や、プレッシャーにも慣れていかなければと思いました。

もう、本選まで二週間ちょっとしか時間が無いので、一生懸命頑張ろうと思います。

鹿島健吾君(電子機械工学科2年):Bチーム3号機オペレーター

今回の合同練習会は、私にとってとても有意義なものになりました。予選の時には時間がなくて競技を見ることができず、気になっていた学校に来ていただいたので、じっくり見ることができてよかったです。

また、外部の目がある中での練習は、緊張感もあり、いつもの練習とはまた違った成果を得ることができたと思います。今回の練習会を踏まえて、本番までしっかりと作業していきたいと思います。

中村祐一君(電子機械工学科2年):Bチーム電波管理

他校と合同練習会ができて良かったと思います。

私はオペレータではなく、主にBチームの3号機電子回路を担当しています。他のチームのロボットの機構や、TPIPボードの使い方・プログラムなど様々な事が学べました。

練習会の順位は、練習不足による結果が出たと思います。

B-3号機についていは、家ガレキの中の棒ガレキ除去能力が低いと思いました。練習会の後、改善しました。改善のきっかけができてよかったです。

これから本選までに、オペレータを中心に十分な練習していくと思います。自分も精一杯サポートしたいと思います。

奥田友彦(機械工学科2年):Bチームヘルパー

他チームの人を交えての練習は、身内で練習するときにはないよい緊張感が見てる側にも伝わりました。それに予選のときと違って、他チームのロボットを近くで見ることができて面白かったです。

救命ゴリラ!のロボットと各チームのロボットを見比べると、予選大会時に入部先生も仰ってた「うちのロボットは見た目があまりよろしくない」ということがよくわかりました。

各ロボットの機構や特徴、それから各チームの特色や性格のようなものも感じられて、私自身にとっても良い技術交流の場になりました。なにより、そういった他チームとの距離感や交流から、レスコンは勝ち負けを競うものではないというフィロソフィーを改めて理解できました。

参加できてよかったです。

目黒隼人君(基礎理工学化1年):Bチームヘルパー

レスキューロボットコンテストの合同練習会はいい試みだったと思います。

これから本選で競うチームを招くことで、情報を共有できました。競技会とはいえ、同じ目的を持った者同士は、情報を隠しあうのではなく、公開しあうことでさらなる技術向上につながると思います。

このような練習会は今後も頻繁に開いていきたいです。

救命ゴリラ!Sチーム感想

浦野蒼士君(電子機械工学科3年):Sチームキャプテン

本選間近な上に、急な誘いにもかかわらず、練習会に参加してくださった各校の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。そして、諸先生方に連絡を取っていただいた薦田室長と入部先生もありがとうございました。

練習会もあまりグダグダにならずに進行できてホッとしています。今後も何かしらの形で、レスコンも他のプロジェクトのように、他校と交流する機会が増えればいいと思います。主催する側はバタバタして大変ですが、やりがいがあります。

練習会をしてみて、やはり他校が作ったロボットを見るというのはとても勉強になりました。

アームの機構一つとっても、今回練習会に参加したすべてのチームはそのチームごとに機能や形状がバラバラでした。それだけロボットを作ることに対する考え方はたくさんあるのか……と、とても印象深かったです。

しかし、悔しかった、非常に悔しかったです。なぜなら練習会でダミヤンを3体全員救助できなかったからです。この悔しさをバネに本選では全力で挑めるよう私含め、救命ゴリラ!のメンバーは今回のことをちゃんとフィードバックして頑張っていきたいです。

中井智貴君(電子機械工学科2年)Sチーム1号機オペレーター

合同練習会に参加して、まだまだ自分たちの取り組みが甘いなと思いました。

午前中にテストランを行った時、私のロボット(Sチーム1号機)は思ったように動かすことができましたがチームとしては機能していませんでした。

今週から4機で練習の予定でしたが、実際には1回もできていなかったので、そのせいだと思います。競技本番で出したいチームとして100%の動きはできていませんでした。

Sチームのコンセプトだと、4機のロボットが100%の動きを出来なければファイナルミッションに出場することが難しいと感じました。

これから本選に向けて、4機でしっかりと練習をいかないとだめだと思います。練習会で問題点がたくさん出たので、その問題点を本選までにどのぐらいなくすことが出来るのかが、上位にいけるかの境目だと思います。

芝 和亮君(電子機械工学科3年)Sチーム2号機オペレーター

今回、有意義な練習ができました。4チームでフィールド練習をポイント制で行った結果、課題が出たからです。

まず自分自身の練習不足があります。事前にカメラの位置(視点)を確認しなかったので、いざ本番ではダミヤンが映らず救助に時間が掛かりすぎたという点が、自分の中で大きな反省点になりました。

だから練習会終了後、すぐにカメラの位置(視点)を確認しダミヤン救助練習を行いました。

一方、練習に参加してくれた6月の競技会予選1位の大工大(練習会でもダントツ1位)は、カメラ支援、救助等が綺麗に出来ていました。

こちら頑張って機体のバグを無くし、大工大を超えていけるよう頑張ろう! と思いました。

中森智史君(電子機械工学科2年):Sチーム3号機オペレーター

今回の練習会は、大阪工業大学と科学技術高校のチームと行いました。ロボットについていろいろ情報交換ができ、練習会を開催してよかったと思います。

しかし、私のチームは2体のダミヤンしか救出できませんでした。私のロボットはテストランの時に不具合を発生させてしまい、本番でもまた故障してしまい、応急処置をせざる負えなくなりました。

前から懸念していましたが、自分のマシンを不具合が出やすい設計にしてしまったことがここにきて露見しました。結果的にこれが、ロボット製作に無駄に時間を取られることになり、十分に完成度を上げたり、操作練習ができなかった原因です。

これは、私の失敗だったと思っています。今回の練習会はそのしわ寄せが来たのだと私は思いました。しかし、逆に言えば、これで一通りの不具合が出きったと思います。

これから本選まで、あまり時間がありません。できることを精いっぱいやってチームの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。

上殿泰生君(機械工学科2年):Sチーム4号機オペレーター

今回、私にとってはじめてのレスコンの練習会を行いました。参加してくださったのは「大工大エンジュニア」さんと「なだよりあいをこめて」さんの2チームでした。大工大エンジュニアさんは6月に開催された予選を1位で通過し、なだよりあいをこめてさんは自由工房に所属している同輩達の母校ということでとても興味がありました。

いままで救命ゴリラ!だけで練習して、他のチームと競技に挑むのは大会だけでした。だから今回の練習会はとても新鮮で貴重な体験・経験ができたと思っています。

はじめにテストランを行いました。大工大エンジュニアさんの練習風景を見て、どのマシンもとても造りが綺麗で動きがカッコいい、と思いました。救命ゴリラ!Sと同じコンセプト、働きをするロボットがありましたが、個人的に見て大工大エンジュニアさんのロボットの完成度の高さと動きの良さに脱帽しました。

特に私が作ったS-4号機と同じようなコンセプトで作られたであろうマシンがあり、それが私の理想通りの動き、機構をしていたので恥ずかしながら嫉妬すら覚えました。

なだよりあいをこめてさんの練習風景をみて、どのマシンも作り込まれていて面白い動きをするな、と感じました。足回りが特に目を引いて、ラジコンカーの駆動部分、90度回るキャスター式の走行部など見ていてとても楽しかったです。

競技は、大工大エンジュニアさんが3体救助して3分近く時間を残して救助を終了しました。

救命ゴリラ!Sチームは私のS-4号機のマシントラブルとS-3号機の不調により、2体しか助けることができませんでした。救命ゴリラ!Bチームは家ガレキに苦戦し、2体救助で終わりました。イエローフラグも2本とられていました。

なだよりあいをこめてさんは、練習不足なのか、マシンの動きが悪いような気がしました。結果一体救助に終わりました。

競技が終わった後は懇親会を行いました。どちらのチームにもパイプがある中井君・中森君・鹿島君が中心になって話は盛り上がってました。

今回の個人的な感想としましては、大工大エンジュニアさんはマシンの完成度が高く、練習もキッチリ行えているようで今大会の一番のライバルになるのでは、と思います。なだよりあいをこめてさんは練習不足な面は見えましたが、マシン自体の完成度は高く、高校生たちのガッツを見ているとこちらも負けるものか、という気持ちになりました。

救命ゴリラ!としては、全体練習の絶対数が不足していると思うので、これからの時間を少しでも多く、練習に費やしたいと思います。そして、今回のようなマシントラブルが本番中に起こらないようにキッチリと整備と対策をしていきたいと思います。

小國 翔平(機械工学科3年):Sチーム電波管理

今回のレスコンの練習試合は、競技会では見られなかった他のチームを間近で見ることができました。

競技会の後で、自由工房のミーティングで言っていた配線などの違いや、自分のプログラムと他のチームのプログラムの違いも見ることができました。プログラムの大きな違いは、他校チームは全画面で全てが走行画面でした。

画像処理の技術的な面はどのように行われているか分かりませんでしたが、全画面で文字表記などもほとんどなかったです。全画面表示の方がいいのかと迷いましたが、画像処理などができないので今年はこの画面表示でいきます。今後は、少し考えた方がいいと感じました。

今まで他のチームのプログラムを見たことがなかったのでいろいろな考え方があり、画面配置や中身などいろいろと参考になる部分がありました。その辺りも考えていきたいと思います。

田中亮(電子機械工学科1年):Sチームヘルパー

「大工大エンジュニア」と「なだよりあいをこめて」の方が参加してくださった練習会に参加しました。レスコン予選の時はよく見えなかったロボットを近くで見て、大工大エンジュニアとなだよりあいをこめてのロボットは完成度が高く見た目も良いと思いました。

入部先生がおしゃっていた「救命ゴリラ!のロボットは見た目がよくない」と言うのがよくわかりました。養生テープで留めているのを見ると、ロボットを無理矢理完成させたような感じがします。

夏がおわれば、自分でロボットを作ることになるから、その時は見た目にも気を付けて作りたいと思いました。

スナップ