第23回全日本ロボット相撲大会「中国大会」レポート

2011年10月16日(日)、広島県立広島工業高等学校の体育館において、第23回全日本ロボット相撲大会中国大会が行われました。自由工房からは、ラジコン型部門に1台、自立型部門に3台が出場しました。

ラジコン型の大林尭史君(電気電子工学科2年)が3回戦まで進みましたが、惜しくも敗退しました。

反省会とアドバイス

この中国大会で、第23回全日本ロボット相撲大会の地区予選が全て終わりました。今年、自由工房からは、池田紘彰君(電子機械工学科1年)1人が、全国大会に出場します。昨年度の5人全国大会出場に比べると、あまり芳しくない結果となりました。

メンバーは、今回の地区大会での経験から、来年度の目標を新たにたて、活動を始めました。

1つ目の取り組みは、自由工房杯に向けて、マシンのメンテナンスを徹底し完成度をあげることです。

2つ目の取り組みは、これまで使用してた武器「槍」をブレードに変えることの検討です。これは、点で土俵に触れる槍よりも、面で土俵に接するブレードのほうが戦略上有利であること、槍はメンテナンス性が悪いという点から考えました。

こうした取り組みについて、薦田先生や他プロジェクトの先輩からもさまざまなアドバイスをいただきmさいた。

まずは、ブレードのほうが槍よりも強く、勝率が高いという確かなデーターを集めるべきである。競技会に出る以上、メンテナンス性よりも勝つことが大事。単にメンテナンス性が悪いのであれば、メンテナンス性向上の方法を考えることも必要であると、薦田先生から指摘をいただきました。

また、林さんから「マシンを使いこなせていない」という厳しい意見がありました。武器の強さ云々ではなく、まず駆動系をしっかりと動かし、センサを確実に可動させること。現状では、白線が読めずに自爆することも多い。確実に相手を検出し、向かっていくことが必要。それができなければ、武器が槍でもブレードでも勝てない。

アドバイスをいただき、新作を考える前にやるべきことはあると各自が理解しました。この経験を活かし、今後の活動をしていきたいです。

ラジコン型

大林尭史君(電気電子工学科2年)

中国大会の結果は3回戦敗退でした。

3回戦目に福岡工業大学付属城東高校のマシンとあたり、1本目に自分は待ちの戦法で相手が出てきたところを攻めていって相手を飛ばしました。しかし、土俵外まで飛ばすことができませんでした。その後、相手のすぐ後ろにポジションを取りましたが、相手にちゃんと向くことができずに、押しあいの結果、土俵外まで出されて負けました。

2本目は、最初攻めていきブレードの刃が負けて押されそうだったので、一旦引いて再度攻めていきました。しかし、刃の先端勝負で負けて相手の斜め後ろに飛んでしまい、ロボットが相手に刃を向けて土俵から半分落ちた形になりました。ここに相手が来て刃に乗り上げて、自分のロボットを乗り越えて土俵から落ちていきました。勝負は勝ったのだけど、自分のマシンの刃が欠けおり判定で負けてしまいました。

今年は、この大会が地区予選の最終だったので、勝つことができず悔しかったです。来年こそは、全国大会の切符を取れるように練習していきたいと思います。

自立型

阿部史和君(メディアコンピュータシステム学科1年)

今回は、今年最後の予選大会でした。結果は、一回戦で負けてしまいました。

中国大会は開催場所に到着して速攻で先輩方にマシンの調整をしてもらえました。土俵での調整は早めに終えられると思っていたのですが、マシンの白線センサーが壊れているのが判明しました。自分の出番が近いこともあり、すぐにセンサーを取り替えなければならないという事態に陥りました。

対戦相手は重量級のマシンでした。1本目は待ちモードで、相手の動いた後にぶつけに行ったところ、運良く下に入り込めて勝てました。2本目も同じモードでぶつかりにいきましたが、相手も同じ作戦だったにも関わらず、下に入り込めずに押し負けました。そして3本目も2本目とまったく同じ方法で負けてしまいました。

自分の今年の全国の夢は潰えました。正直に言って心残りはありますし、悔しかったです。しかしながら、今年は地区予選の3大会に出ましたが、まったく未経験だった自分にとって大会で色んなロボットを見たり戦えたりしたのは実にいい経験になったと思います。

魚井成晃君(機械工学科2年)

今大会の結果は1回戦敗退でした

相手は、愛媛県立東予高等学校の石鎚12で、1本目は相手が自爆しましたが、2本目3本目とも突っ込まれて押し出されました。

今年の大会は、過去最低な結果でとても悔しく思います。来年はこんな結果に成らないように頑張りたいと思います。

山中拓也君(電子機械工学科3年)

今回の中国大会は、1回戦敗退という結果になりました。

試合の内容は、1本目は角を取る作戦で行きました。相手の後を取ることはできましたが、押し出すことができず1本取られてしまいました。

2本目は、待ちモードでいきました。ここでも相手の後ろを取ることができましたが、押し出すことができずに引き分けになってしましました。

そして、3本目は正面から攻めましたが、武器がへったっていたようで押出されてしまい負けてしまいました。

今年の地区大会を反省し、来年の目標も明確にして今回の大会の敗北を無駄にしないようにして行きたいです。