「ロボファイト13」出場記

2012年8月5日(日)、OCTものづくり館において二足歩行ロボットバトル競技会「ロボファイト13」が開催されました。SRCには、50体が出場。自由工房からは、公式戦デビューの1年生を含め8体が参加しました。三谷峻生君(メディアコンピュータシステム学科1年)の「レムレース」がベスト8と大活躍でした。

公式サイト

ロボットフォース「ロボファイト13」

成績

SRC1.8kg以下級BEST8
三谷峻生君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:レムレース
SRC1.8kg以下級 BEST16
井藤敏也君(電子機械工学科1年)/ロボット名:plus01
西川真人君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:tranzar X
RC 2×2優勝
福田 拡司さん(技術講師)/ロボット名:ムラクモ

動画

レムレース SRC 3回戦

レムレース SRC 4回戦

ムラクモ 2×2決勝戦

メンバー感想

川口智大君(メディアコンピュータシステム学科2年)/ロボット名:ロメロ

今回、SRCトーナメントと2×2バトル、そしてランブルと3タイプのバトルに出場しました。

大会までの機体調整は、前回参加したロボスターに比べて時間的余裕がありました。しかし、それでも足りないと感じたので、次回からはもう少し多くの時間を取れるようにしたいです。

SRC1回戦は、機体の調整ミスでスリップが多く、リングアウトで負けてしまいました。すぐにロボットの調整をして、敗者復活戦の2×2バトルに出場しました。自分のロボットは動いていましたが、タッグを組んだ相手のロボットにトラブルが発生し動作不能になっていました。結局、1対2の状況で試合を続行し、追い込まれて負けてしまいました。

最後のランブルは。リング上に8体のロボットが一斉にバトルをしました。最初は、リング中央を目指し、バトルしながら前進しましたが、競技開始25秒くらいでリング端に追い詰められてリングアウトしました。

今回の自分の反省点は、ロボットのバランスが全体的に悪くなってしまったことです。大きめの足裏パーツや、特にバランスの悪かった胴体を新しく作りたいと感じたのと、全ての試合で負けてしまったので、次は一勝でも勝てるように機体を調整したいと思った。

杉本大樹君(メディアコンピュータシステム学科2年)/ロボット名:kurara M.KII

今回のロボファイト13には新型機で出場しました。

新型機自体は大会2週間前の段階で完成していたのですが、大会5日前頃に作成に使用した新しいサーボモータに欠陥があることが発覚しました。急遽改修が必要となってしまい、結局完成したのは大会前日になりました。

今後の大会ではこのようなことが起こらないように、サーボモータなどのパーツの選別にも注意をしていきたいです。

また、大会では自分の操作技術とモーション作成の能力、経験不足が目立ちました。さらに一番直すべき、自分自身のスケジューリング能力のなさが明らかで、活躍ができませんでした。このあたりもしっかりと見直し、次の大会に活かしていきたいと思います。

そして、今回の大会では他校の学生や一般の方達と情報交換や交流ができ私自身いい刺激なりました。次の大会こそは学生代表として恥じない活躍をしたいです。

能勢直也(メディアコンピュータシステム学科2年)/ロボット名:tolover

ロボット名「tolover」で出場しました。戦績は、SRCが初戦KO負け、2×2バトルは初戦敗退、最後のランブルは機体トラブルのため棄権でした。

前回練習会はオール樹脂ブラケットで出場しましたが、今回はオールアルミまたは市販製品で出場しました。

今回、自分の機体は直前まで歩くことすらままならないという緊迫した状況のなか、本番当日を迎えました。前日に起き上りなどの調整を深夜まで続けるなど、前日まで必死の調整をしていました。

しかし、当日になっても起き上がりはできず、ほかの人が健闘するなか、自分は足を引っぱってしまいました。

自分の試合が組まれていない合間は、見学組に混ざって強くてきっちり調整されている機体を目に焼きつけました。このままではいけないと思っているので、夏休みは帰省や私用が多くあまり時間が取れそうにありませんが、時間があれば今回の大会での反省点を履行していこうと思います。

イベント終了後に行われた全体反省会では、福田さんに厳し言葉ばかりを投げられ、非常に悔しいです。これを糧にて、次に出場させていただける機会をいただいた時には同じことの繰り返しにならないようにまた自分なりに頑張りたいと思います。

井藤敏也君(電子機械工学科1年)/ロボット名:plus01

ロボファイト13に「plus01」で参加しました。 今回は、市販キットのままでモーションを少し作って挑みました。

大会では、何回かボタンを間違えたりしました。その結果、自分が作った格闘系のモーションもあまり使えなくて、思ったような動きができませんでした。大会まで時間があったにもかかわらず、改造やモーションなどをあまりせずにいたのが、今回の原因です。次は、キットを改造して挑もうと思っています。

大石達也君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:ype-94

今回、自分は手と脚に若干の改造を施したRB2000「Type-94」で、ロボファイトに出場しました。

最初にレギュレーションを満たしているかの確認をするのですが、ここでまさかの不適合。傾斜転倒限界角度のチェックでひっかかってしまいました。控え室に戻って、メンバーからのアドバイスで足裏を前後逆にしました。足裏は、微妙に前後の形状が違うので、バランスが変化してレギュレーションを通過できました。それによりほとんどモーションが正常に動かなくなりなりました。焦って作業をしていたらサーボを焼いてしまい、トーナメントには出場ができませんでした。大惨事でした。

とりあえず、周りの方々のアドバイスなどでなんとか昼頃には動くようになり、2×2には出場できました。自由工房内でレギュレーションチェックしたときは、リングが斜めになっていてロボットが倒れやすかったので、ミスに気づきませんでした。今から考えると、足裏を変えるよりも、ロボットにヘッドをつけて重心を高くした方がよかったと思います。

今回の反省点は、レギュレーションを事前にしっかり確認する事と機体の操縦を上手くすることでした。

西川真人君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:tranzar X

初めて大会に参加し、初試合をしました。試合形式の練習は自由工房内で何度か経験していましたが、実際の試合はこれが初めてで少し楽しみでした。

会場にはいろんな人とロボットがいて、ニワトリの形をしたものやハサミが付いているもの、甲冑を身に付けているロボットまでいました。試合は案外早く始まって、すぐに自由工房の仲間の番になりました。試合内容はほとんど相手の機体が勝手に転倒し起き上がりができずそのまま試合終了で終わったと仲間から聞きました。その次の試合も自由工房の仲間だったのですが、残念なことにサーボモータが焼けてしまい棄権してしまいました。

その後も試合がありついに自分の番になり、ワクワクしながらリングに上がっていきました。今まで無線のトラブルや機体が動かない等のトラブルがあったらしいので、自分の機体も何かトラブルが起こるのではないのかと不安になりましたが、その様なこともなく普通に動作させることができて安堵しました。

試合自体は、自分の機体の方が体格的に大きかったので、普通に勝つことができました。結果自分は3回戦までで進むことができました。3回戦は、相手の操作技術と経験の差であえなく敗れてしまいました。

自分の機体は市販機でしたが、それなりに戦えたと思っています。次の大会に出るときは自作もしくは改造機で挑みたいと思います。

三谷峻生君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:レムレース

ロボファイトは初めての大会だったので、緊張しました。個人戦はベスト8まで勝ち残れたのでそこそこ良かったです。負けた試合のときは、これに勝てばベスト4だと考えて焦ってしまい、攻撃が単調で消極的になってしまった点を反省しています。

ランブルは操作を間違えて自滅したので、もっと操縦経験を積まなければならないと思いました。次の大会までには、今回の経験をいかした技術と精神を身につけたいです。

見学者レポート

北森 圭君(メディアコンピュータシステム学科1年)

ロボファイトを見学して、ロボットに対しての見解が広がりました。最初はある程度決まった形があるのかと思っていましたが、ORCやSRCのロボットなどを見て自分のロボットの改造案に参考になるものが多くあり実りの多い大会でした。

本当に色々なロボットがいるなと思いました。ORCのレグホーンは最初見たときは驚きました。まさか鶏の被り物を着たロボットいるとは思いませんでした。他にはシンプルファイターは、とても巨大で驚きました。

今回は見学でしたが次出るときは優勝できるよう機体を改造していきます。

北野 淳(メディアコンピュータシステム学科1年)

先日行われたロボットフォースに関する個人的な感想を述べます。非常に述べづらい意見ではありますが、正直な感想を書きたいと思います。

まず最初に感じたのは、自分と他参加者の大会に対する「熱意の差」です。これは私が今回不出場で撮影担当であったことも関係しているのでしょう。他参加者は「相手のロボットを倒す」「相手のロボットに勝つ」という意気込みが、上位の試合になるほど感じられたのですが、私はこの雰囲気にうまく同調できませんでした。

それは私のロボット制作における気持ちの方向性の違いによるものだと判断できます。具体的な例を述べますと、「レムレース」対「車検大王」の試合においてこの方向性の違いをよりわかりやすく感じました。

三谷峻生君(メディアコンピュータシステム学科1年)が製作した「レムレース」は、大きいながら安定していて機敏に動作し、効果的な攻撃を行う強いロボットです。対する「車検大王」はi phoneからのBluetooth通信による操作が特徴ですが、動作は不安定で鈍く効果的な攻撃をできない弱いロボットです。

もちろん試合は「レムレース」が勝利したのですが、私は「車検大王」に興味を惹かれました。決して効率的ではないがBluetooth通信による操作機能を持つという先端的な設計に興味を持ったのです。

普通この大会に出るロボットは、相手を倒すために方法として効率的な動作やそのためのフレームなど各パーツの設計をしていくものですが、ロボット制作の方向性の一つとして、ある特徴を持たせる事を目的とし、そしてそれを進歩させていく中で効率的動作や各パーツの設計を行っていくというものもあっていいのだと思いました。

私は今大会において自身の目指すロボット制作の方向性が、後者に近いものであると把握しました。

細川彰久(電子機械工学科1年)

ロボファイトでは、ロボットがリング上で試合をして3分間の間相手を決められた回数倒すかリングアウトを狙う仕合です。自分は、自由工房の試合を録画する係でした。撮影していない間はほかの選手の試合を見ていました。ほとんどのロボットは、横歩きと横攻撃を使用しており、この大会では横攻撃が試合の勝敗を左右するものだと感じました。

講師からメッセージ

福田 拡司さん(技術講師)/ロボット名:ムラクモ

今回、1年生にとっては初めての大会でしたが、3回戦以上に進んだ3人が全員1年生でした。初めての大会にも関わらず、よく頑張ったと思います。ここで油断せず、今後も活動を続けてください。

しかし、2回生以上は負けが多かったと思います。何度もいうようですが、大会が近くなってきたらモーション作成に集中し、自分のロボットの操縦テクニックを磨いてください。いざとなれば改造前に戻すことも考えて作業を行ってください。

そして、今回は事前準備が足らず、会場についてから慌てることがありました。準備と会場での振る舞いにはもう少し気を配ってください。

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