第24回全日本ロボット相撲予選東海大会レポート

2012年9月16日に愛知県立春日井工業高等学校で、第24回全日本ロボット相撲予選東海大会が実施されました。自由工房からは、ラジコン型部門に1台、自立型部門に4台が出場。

ラジコン型の池田紘彰(電子機械工学科2年)「翠嵐(すいらん)」が、昨年に続いて2連覇。全国大会出場権を手に入れました。

レポート

池田紘彰君(電子機械工学科2年)

東海大会は、今シーズンの初大会でした。今年は、去年使ってたマシンを参考にして改良した新作マシンで参加しました。

去年、この東海大会で優勝して全国出場枠を取ることができましたが、今年は枠が取れるか不安でした。しかし、無事に優勝して全国枠をとることができました。

改良点は、90Wから150Wにモーターを換装して、パワー・スピードをアップしました。その効果は、準々決勝のきわどい場面で現れました。土俵際で歯先勝負になって相手に下へ入り込まれたました。去年のマシンなら、押し切られていたかもしれない状況ですが、少しタイヤが空回りした後、押し返すことができました。自分でスペースを作って、体制を建て直して逆転できました。

今回の大会で、貴重な収穫がありました。それは、フェザーの固定材料に問題があるとわかったことです。今までと違うメーカーの両面テープでフェザーを止めましたが、1本目の押し合いでズレてしまいました。審判に確認をとり、剥がして試合をしました。フェザーがないのでダメ元で、攻めていったら勝つことができました。去年の全国大会はブレード飛散で反則負けになってしまったので、全国大会までに、もっといい固定材料を探します。

幸い優勝できましたが、緒戦は緊張で巧く操縦できませんでした。練習不足を痛感しました。もっと操作練習を積んで、全国大会上位を目指します。

阿部史和君(メディアコンピュータシステム学科2年)

今回の大会は、1回戦で2ー0でストレート負けでした。何もできないまま終わってしまいました。

負けた敗因は、2つあります。まず1つは槍先のチップが全く歯が立たなかったことです。相手のロボットは軽量級で、確かに刃はそこそこ強そうに見えていましたが、対ブレードを想定して作られた槍ならば十分相手になるはずでした。しかし、2回ともあっさりと下からすくい上げられてしまいました。理由は簡単で、チップの刃の研ぎが甘かったことです。

2つ目は、作戦の不足です。1回目で先をすくわれたなら、基本的に後の手段は相手の刃のない横か、弱い角を取りに行くのが定石です。しかし、今のプログラムでは角をとる作戦が弱く、使い物にならないので選択できませんでした。

それならば仕切り時に相手の角を狙えば良かったのですが、それも相手に読まれて真正面に置かれてしまい結局負けました。

次の大会では、チップを自分だけで判断せず先輩にも見てもらって強くし、また、ちゃんと角とりのプログラムも使えるようにして頑張りたいと思います。

佐伯拓哉君(電子機械工学科1年)

東海大会で自分のマシンがどこまで通用するか試したかったのですが、1回戦から重量級マシンと当たってしまい 押しきれず 基板が焼け、負けてしまいました。

重量級マシンは、今後も必ず戦う機会があるので、ロボットを改良して、次の試合では勝てるようにしたいです。

西原琢也君(電子機械工学科1年)

大学に入ってから、初めての大会に出場しました。結果は1回戦敗退でした。

1本目に相手を見つけて、向きを修正して前進したのはよかったのですが、押そうとしたときに基板のパターンの線が焼ききれてしまいました。当然、ロボットはそのあと動くことがなく、戦意なしという形で負けてしまいました。

大会が終わったあと、耐久性の高い線につけ直して試合してみたら大丈夫でした。次の大会に備えて、他の部分もチェックしておきます。