第9回ROBO-ONE Light レポート

2014年 9月13日に日本科学未来館で、二足歩行ロボット競技会「ROBO-ONE」が開催されました。自由工房からは、初心者や市販キットでも出場できるROBO-ONE Lightに河端 一紘君(電子機械工学科1年)と、技術講師の福田さんが参加しました。

参加者感想

河端 一紘君(電子機械工学科1年)/ロボット名:TriCrows

今回の大会には、自分の機体一機と、技術講師の福田さん用に1kg以下のロボットを製作して参加しました。夏休みに2週間で製作したので、急ピッチでの作業になりました。

僕のロボットの機体名は「TriCrows」です。リンク機構を複雑に組み合わせた足や、歯車を使ったグリップ機構、黒い色が特徴です。

自分が今までやったことの無い機構をたくさん使い、技術力アップを試みました。

福田さん用の機体名は「SmallSword」です。横に長いボディが特徴です。横からの攻撃を受けても倒れにくくなっています。どちらも大会当日までにある程度のモーション調整を終わらせることができました。

大会当日、1回戦はぎりぎりの戦いでしたが突破できました。

2回戦では自分の母校の機体に当たり、苦戦を強いられました。何とかワンダウンを取ることができ、1対1で延長戦に持ち越せました。延長戦で足のフレームが壊れてしまい、動けなくなったところを掬われて負けてしまいました。

今回の大会での敗因は、自分の機体に今まで使っていた「phoenix」のようなパワーがないことだと感じました。重量が軽く、サーボモータのパワー不足も相まって、強力な攻撃モーションを作れませんでした。

今回の大会の結果を反省して、次回の大会までに、サーボモータのパワー不足について解消して、より精錬されたモーション作りに励みたいと思います。

福田 拡司さん(ヒト型ロボットプロジェクト技術講師)/ロボット名:SmallSword

今回は河端君の引率の予定でしたが、私に相談なしに河端君が参加ロボットを作成しており、気づいたときには完成していたために私もROBO-ONE Lightに参加することになりました。

大会当日受け取って操縦方法聞き、少し操縦した後に試合でした。そのため2回戦で延長戦になった末、負けてしまいました。

やはり日頃の練習がないと、ロボットの性能がどれだけよくても勝ちあがれません。ロボットの特徴を活かすも殺すも、人の操縦技術にかかっています。

操縦技術を鍛える機会を学生に強制的にでも与えていく必要が出てきています。

負けはしたものの、実際のROBO-ONE Lightの雰囲気を体験できたのは貴重な経験でした。ロボファイトや学生リーグ以外にも、大会は色々なところで行われています。

学生が、「私には無理だな」ではなく、「私もあの舞台に立ってやるぞ」とか「あそこの大会に出てみたい」という意気込みを持てるよう今回の経験を活かしてサポートしていきたいです。