2015年度技術講習会

215年度の技術講習会を5月9日・16日・23日の3日間で行いました。新メンバーに、これから自由工房で活動するための技術を身につけてもらうのを目的に、毎年開催しています。

機械工具の正しい扱い方を学び、安全に作業していく上で必要な技術を伝えています。この講習を修了して、晴れてメンバーの資格を得ます。講習会を終えた新メンバーのために、最終日には懇親会を行いました。

これから自由工房で楽しくモノづくりをしていくことに期待します。

新メンバー感想

阪部 佑磨(機械工学科2年)

2回生からこの自由工房に入ったので、まだわからない部分があるんですが、先日あった技術講習会に参加して、ある程度 自由工房の概要が詳しくわかりました。

この講習会に参加してみて、自由工房の部品・機械製作に関わる技術の内容について、基礎から理解することができました。抵抗計・電流計・電圧計の使い方、ハンダづけの仕方、基盤へのLED点灯、文章講座(レポートの書き方)と各点について学ぶことができました。

まず、電気・電子に関する講習を受けました。この講習では、1.抵抗測定、2.直流電圧測定、3.LEDに与える抵抗、4.回路の導通チェックの4点について実践しました。最初の抵抗測定については、各それぞれ与えられた抵抗を抵抗計で測りました。注意点としては、オーム計測の際、10,10^3,…と求める抵抗のオームの値によりつまみを調整すること。それと オームを0調整して目盛りをあわせてから計測することです。

このあと、直流電圧の計測のため、与えられた電池(単1)に電圧計のプラス端子とマイナス端子を電池の+と-に接続して計測を行い、測定しました。

このあと行ったLEDに与える抵抗については、各自それぞれ与えられた基板に、抵抗、スイッチ、LEDをハンダづけして電圧を加え、LEDの点灯を確認しました。

そのうえで、抵抗計・電圧計・電流計をつけて測り、テスターチェック(回路の導通)も行いました。

ハンダづけで注意した点は、接触に関わるハンダ部分を山形にすること、ハンダごてが高温になることです。また、LEDはリール線が長い部分がアソード(プラス)、短い部分がカソード(マイナス)になるので、+-を間違えないようにすることも覚えました。この点に注意して無事、完成させることができました。

この後、行われた文書講座では、レポートの書き方の基礎となる“一文一意”について学ばせていただきました。分かりやすい説明で、ピンポイントで文書を書く上の基礎を多く知ることができました。

重要な3点について説明がありました。

1.文を短く

2.主語と述語を近く

3.主語と述語の対比

についてです。これらのことは、自分の将来に向けて必要となる文章力、伝える力を伸ばす上でマイスキルに直結したものとなったと思います。

この技術講習会では、非常に自分にとって確かな自信につながるスキルを多く得ることができました。

栄楽友裕(工学部 1年)

自由工房で松永弥生先生による就活にも役立つ文章力をつけるための講座を受けての感想です。

小学生の頃から文章を書くことが苦手で、一文が長文になってしまう自分に足りなかったのは黄金パターンの4つ全てです。その中でも実績を書くのが苦手でどのように書けばよいのか今でも分かりません。

具体的に書くのでさえもNG例の文章を今でも使っています。よくよく考えれば、「何が!?」という意味のわからない文章が多くあります。

短い感想ですいませんが、これからは社会へ出ていくためにもっと文章について「人に伝えるにはどのようにしたらよいか」「短文で多くの内容をわかりやすく書くには?」などを大人になったときに恥ずかしくならないように文章力をつけていきたいと思います。

西尾昌征君(機械工学科1年)

自由工房の新メンバー向けの技術講習会に参加しました。午前にテスターを用いた電圧や抵抗の測定を学びました。午後に実際に回路を組み立てました。

今回の講習では、電気がちゃんと流れる回路を組み立てることを目標にしていました。結果は、電気はちゃんと流れました。

しかし、ハンダづけに慣れていなかったため、難しかったです。教わったとおりのハンダの形にすることができませんでした。ハンダを付ける量が多すぎたため、隣の部品と結合しそうになっている所もありました。

いずれはロボットの回路を組み立てたいと思っています。そのために、もっと練習しなければならないと思いました。

藤本 創(電子機械工学科1年)

今回の文章講座を受けて、改めて文章の書き方について学びました。

教えていただいた内容は私が思っていることが多かったですが、自分では上手く説明できないことでした。それを形にしていただけたのが、ありがたかったです。

学んだことは、一文を短くし一文一意にする。具体的に書く。明確に書くです。

  • 一文を短くするためには、不要な“しかし”や“だが”などで複数の文章を続けないないのがポイントと分かりました。
  • 一文一意は、一つの文章に一つの主張の乗せることと分かりました。
  • 具体的、明確はそのままの意味です。
  • レポートの内容は、1.目標、2.結果、3.実績を書けば、まとまりがよくなるとわかりました。

    松下 詠一郎(電気電子工学科1年)

    回路の講習は、授業の方で実験を行っているので再確認という意味ではとても助かりました。

    授業の方では、デジタルテスタの方を使用しており、アナログテスタの使い方がわからなかったのですが、使い方を確認しアナログテスタのメモリの読み方を把握する事が出来たのは収穫でした。

    ハンダ付けがすこし下手だったので、練習する機会があったのはとても助かりました。

    回路に関してはもっと丁寧に作れるように練習を重ねていくとともに、ほかのことも覚えていこうとおもいます。

    技術講習会の締めの文章講座では、思った事は自分は文をだらだら書く癖があったと思い反省しました。最初に文を短く書くように指摘されたときは心にぐさぐさきていました。実際に文を書いた後の正当確認のときに、ですます口調で自分は書けていないとはっきりわかり全て訂正を入れました。

    次に、主語と述語を近く書くというところで自分は近くはできていましたが、主語と述語の位置が逆になってしまいました。述語が最初にくるので、おかしな日本語になってしまっていました。

    そして、主語と述語の対比ですが、ここでは意図を理解できずに、答えとまるで違う答案になっていました。答えを聞いた後に「反省点」が述語の単語になると理解することができました。

    パソコンでレポートを書くのは初めてなので、橋本先輩に教わりながらファイルの作成を行いましたが、次に作成するときはできそうなところは自分でまず試そうと思いました。

    三村祐希也君(電子機械工学科1年)

    最初に機械加工の講習を受けました。講習を受けた中では、ボール盤やフライス盤など、高校で使用したことがあるものも多かったです。

    高校時代は、旋盤やフライス盤は数えるほどしか使っていませんでした。なので、今回もう一度覚えるつもりで講習を受けました。ほかにも、タップ加工やドリル研磨など全く扱ったことのないものもありました。

    そして講習のまとめとして、課題制作に取り組みました。しかし、半年近く加工をしていなかったため、課題の制作では思うように精度が出ませんでした。今後、何回か加工の練習をして、勘を取り戻していきたいです。

    次にハンダ付け講習会では、ハンダ付けの仕方を習いました。部品の取り付けは、よくやっていたのでうまくできました。しかしスズめっき線のハンダ付けは、あまり経験がなかったのでうまくできませんでした。今後、スズめっき線のハンダ付けの練習もしていきたいです。

    最後に、文章講座を受けました。文章自体はレポートをよく書いていましたが、今回の説明を聞いて、改善することが多いなと思いました。これからレポートや論文などを書くときは、講習内容を意識して少しずつ上達していきたいです。

    スナップ