2010年11月7日 マイコンカーラリーオープンセミナー

レポート

2010年11月7日(日)、大阪電気通信大学寝屋川キャンパスの自由工房において相撲ロボット第3回自由工房杯と同時にマイコンカーラリーオープンセミナーを行いました。参加校は紀北工業高校、村野工業高校、尼崎高校。計30台近いエントリーがありました。この日は大学祭、テクノフェアと同じ日に開催されたため多くの方が見学に来られていました。子ども達は高速で走るマイコンカーのスピードに圧倒されている様子でした。

競技は、あまり厳格なルール設定はせず、とにかく高校生に大会環境に慣れてもらうことを目標としました。今回のセミナーでは、11月27日のジャパンマイコンカーラリー近畿地区予選大会に出場する高校生に、本番と同じような緊張感味わってもらい、本番でよい結果が出せるようにという意図が込められています。

当日は、13:00より自由に試走会を行い、15:00からいよいよ実際にタイムを計測し、順位を競いました。練習時間をたっぷり取り、大会の緊張感も実感してもらう企画です。

高校生のマシンは完走率は全体的に高くはありませんでした。しかしながら完走したマシンのタイムは、30mコースで10秒を切り速かったです。完走できないマシンの中には、ハーフラインの安定性が上がれば、大会で上位に食い込むことのできそうなマシンもありました。

ベーシック部門は、製作に追われてしまい、バグ出しや調整が不十分なのか、まだ走行するのがやっとという様子のマシンが多く見られました。

我々、自由工房MCRプロジェクト勢は、 増田健剛君(電子工学科3年)のマシンが自由工房内でトップ、全体でも3位でした。その他のマシンも完走できましたが、入賞にはいたりませんでした。

ちなみにタイムは、増田君のマシンが11.61秒でした。エキジビションで走って頂いた中岡先生(技術講師)は8.70秒でした。プロジェクトメンバ全体として、スピードアップが今後の課題になると感じました。

中岡先生(技術講師)から、「クランク・レーンチェンジと要素要素の調整をしっかりして大会に臨んでください」と講評を頂きました。

来て下さった一般観客の方々の反応は、やはり速いマシンを見た時の方が驚きと感動が大きいように感じました。 鹿島健吾君(電子機械工学科1年)のマシンの自動車工学的な動きを見て「お〜」という反応を期待していたのですが、あまりあのマシンの面白いところが、伝わっていないようだったのが残念です。

オープンセミナー終了後は、スタッフと参加者で大学祭の模擬店を食べ歩き懇親を深めることもできました。楽しく充実した1日でした。

スナップ







大会の感想

増田 健剛君(電気電子工学科 3年)

コースは31.7mと短めで、11秒61のタイムを出すことができました。秒速2.7m/sです。なんとか3位に入賞することができました。大会直前まで「リセット病(電源トラブル)」が出ていたのですが、歪んでいたサーボ受けを作り直したのと、プログラムの見直しにより改善が見られました。しかし、ハードの歪みはプログラムでいくら隠そうとしても補えないと痛感しました。
 エキシビジョンで走って頂いた中岡先生(技術講師)のタイムは8秒7、秒速3.6m/sでした。この差で一番大きいのは、走りの各所に無駄がないことです。私のマシンはカーブ走行で、Gに負けて外に膨らんで走っています。クランクでは安全のために大きなブレーキングを用いて走っており、同じくハーフラインもスピードを落としています。それに対して中岡先生のマシンは、ブレーキも最小限でカーブもアナログの特性を活かし内側をすばやく走っています。
 今後の改善点として、ハード面では歪んだ箇所を修正していくこと。ソフト面では、一番にカーブトレースの修正。無駄なブレーキをなくしていき、スムーズな走りを実現していきたいと思っています。

安慶名 将君(電子機械工学科 2年)

今回、テクノフェアで初めて自分のマシンを走らせました。一般観客がいる中で走らせるのは、こうした大会以外では経験できないことです。オープンセミナーの大会とはいえ、かなり緊張しました。観客が見ている中で「自分のマシンがコースアウトしたらかっこ悪いな」と思ってしまい、もっとタイムを詰めれたかもしれないのに大胆に攻めれなかったと思います。
 自分のマシンの今後の課題が4つ見つかりました。1つ目は、久しぶりに長いコースで走らせてみてまだ直線を早く出来そうなことです。2つ目は、坂道でのブレーキが強いこと、3つ目、ハーフラインはまだまだ蛇行運転になりがち、4つ目としてクランクの立ち上がりが遅かった点です。2月の電通大杯までに、これらの問題点を改善していこうと思います。

中井 智貴君(電子機械工学科 1年)

うまく完走することが出来ましたが、タイムは遅かったです。電通大杯ではもっと速く走れるように普段の調整を頑張っていきたいです。

オープンセミナー参加者の感想

  • 大きなコースで走らせる事ができてよかった。
  • 近畿大会まで時間が少しあるので調整しなおしたい。
  • 上位に入賞できてよかった。