高木先生が3月一杯で退官されます。今日は、高木先生の最後の定例ミーティングでした。
高木先生からのメッセージ:
5年間、たくさんのことを伝えてきたので、今日は特に言うことはありません。
私は同じことを繰り返し、言ってきました。それは「遅刻しない」「挨拶をする」「約束を守る」ということです。
ロボット作りを教えてきたんじゃありません。そういう人として、基本的なことを注意してきました。
難しいことではないのに、できていない。
それは、一度、言われただけではわかったつもりになるだけで、身につかないからです。
本当にわかるまでには、時間がかかります。体育会系とおなじで、汗をかいて苦労して身につけないと本当に“わかった”ことにならないのです。最後は自分との戦いです。
ロボット相撲には、ラジコン型と自立型がありますね。自立には、もうひとつ“自律”の字もあります。
ロボットだけじゃなくて、人間にもラジコン型・自立型、そして自律型があるんです。
子どもは、“ラジコン型”です。子どもは、親や先生に操縦されて動いています。高校時代にロボットを作った人も、結局は先生に言われた通りに作っている。これは、“ラジコン型”人間です。
大学生になったら、ラジコン型を脱却して自立型にならなくてはなりません。自分で立って、行動する人間です。自分で考え判断し、動くんです。
指示されたことをやるのではなく、自分がやりたいことをやるから面白いんです。
そして最終的には、自らを律する“自律型”を目指してください。
「モノ作りは面白い」
私が皆さんに伝えたかったことは、これだけです。
私も新しい場所でモノづくりを続けます。皆さんも、楽しんで頑張ってください。