自動車の抵抗は速度が上げれば上げるほど、空気抵抗が支配するようになります。電気自動車でより長くより早く走るためには空気抵抗をいかに減らすかが問題になってきます。
前回のカウルの流体解析の結果です。車体の後端に層流の変化による圧力抵抗が生じています、また下面では曳航渦が発生し、誘導抵抗が発生しています。
このことから、車体後端部の流れをきちんと整流し後ろへ素早く流すということが課題と判断し、車体形状の見直しを行いました。
新たに設計したカウルです、車体上部をより流線型とし、前部から後部にかけての距離を出来るだけ同じにすることで、圧力変化を抑えるようにしました。後端部の圧力変化が改良前のカウルと比べて、違いが顕著に出ていることが分かります。この改良で抗力を25%削減することを確認することが出来ました。