「第2回電通大杯 ロボット相撲大会」自由工房メンバ 参戦記
2009年1月31日(土)に、寝屋川キャンパス自由工房にて、第2回電通大杯「ロボット相撲大会」を開催しました。
2008年6月から12月まで7回に渡って、オープンセミナーを開き、全国クラスの強いロボット相撲の研究をしたり、ハード製作やプログラムの基礎を学びました。電通大杯は、オープンセミナーのまとめとして、1年間で学習した成果を披露する場として設けました。
大会は、高校生と一般参加を分け、それぞれ全国大会出場経験がある人(Aクラス)、これから全国を目指す人(Bクラス)として順位を競いました。各リーグトーナメントを行って勝ち上がった2名と、敗者復活戦を制した1名が決勝に進みます。
電気通信大学からは、一般の部Aクラスに「未来」(林 雄一君:電子機械工学科3年)、Bクラスに「大電通SDC」(三宅教仁君:電子機械工学科3年)、「大電通HRK」(平窪一貴君:電子工学科2年)、「大電通KZK」(畠中一輝君:電子機械工学科1年)、「刃蒼」(富田 信君:電子機械工学科1年)の5名が参加しました。
「未来」は、1回戦で「玖美CHAN」(NAKAOKA Family)と対戦し2本先取で勝ちました。しかし、2回戦であたった「黒津崎IV(大分県立国東高校)との対戦で、惜しくも敗退。
林君は、「優勝するつもりで出場したのに、負けてしまった。でも自分としては、力を発揮できたと思う。全国優勝している黒津崎と戦って、ロボットの改善点も見えてきた。すごくためになりました」と大会を振り返りました。
Aクラスは、敗者復活戦を勝ち上がった「玖美CHAN」が優勝しました。オペレータの中岡氏の「”未来”との試合が一番、厳しかったです」というコメントからも、林君の善戦が伺えます。
【動画】玖美CHAN VS 未来
【動画】黒津崎IV VS 未来
一方、Bクラスは畠中君の「大電通KZK」が優勝しました。畠中君は高校時代からロボット相撲をやっています。高校のときはラジコンの部に出場していましたが、自由工房に参加してから自律にチャンレジ。設計は先輩のロボットを世襲しながら、予備パーツと自作パーツで製作。センサー配置はノイズを拾わないように、先輩の機体を参考にして研究し、工夫したそうです。
「優勝は嬉しいけど、まだ不完全なところもある。見直さないといけないところをしっかりチェックして、今年は全国大会出場目指して頑張りたい」と、新たなチャレンジむけて意欲を示しています。
【動画】刃蒼 VS 大電通KZK
畠中一輝君:電子機械工学科1年
富田君は、自由工房では唯一のラジコンロボット「刃蒼」で出場しました。高校時代は、全国大会に出場しベスト16位になった経験もあります。富田君の試合を現役高校生達が「操縦がうまい!」「動体視力がいいなぁ」と驚きながら観戦していました。最近のラジコン型はセンサーを搭載した半自律が優勢ですが、富田君はラジコンにこだわりたいといいます。今大会では予選トーナメントを勝ち抜き、決勝リーグへ進出。同校対決で大電通KZKに2-1で敗れ2位となりました。
「ラジコン型の練習相手がいないのが、悩みです。来年は、全国大会でベスト8入りできるように頑張りたい。春に、新入生が入ってくるのを楽しみにしています。」と、仲間が増えるのを心待ちにしています。
【動画】刃蒼 VS ヒヤリハット
富田 信君:電子機械工学科1年
惜しくも2回戦で敗退した平窪君の「大電通HRK」は、1回戦は対戦相手が棄権で不戦勝でした。「1試合しかできなかったから、もうちょっとやりたかったなぁ」と残念そうでした。
三宅君は1回戦で紀北YMOと対戦。1本目は一気に突っ込み白線で止まることができずに自ら土俵外へ飛び出してしまいました。2本目は相手の出方を待つ作戦に切り替え、ラジコン型の紀北YMOがじりじりと様子を見ながら近づいてくるのを迎え撃ちました。対ラジコンならではの心理戦で見事に勝利を決めて、場内から喝采を浴びました。
【動画】電通大HRK VS 電通大KZK
【動画】刃蒼 VS 電通大SDC
電通大杯に参加することで、各自が新たな課題と目標を見つけることができたようです。