第22回全日本ロボット相撲大会 近畿大会

ロボット相撲 2010年8月26日(日)に、大阪府立府立堺工科高等学校の体育館において、「第22回全日本ロボット相撲 近畿大会」 が開催されました。
全日本の部は、自立型88台、RC型66台が出場しそれぞれがトーナメント戦で、12月に東京・国技館で行われる全国大会の出場権を争いました。
自由工房ロボット相撲プロジェクトからは、全日本の部自立型に「心太」(魚井成晃君:機械工学科1年)と「大電通智」(畠中一輝さん)の2台、ラジコン型に「刃蒼」(富田信君:電子機械工学科2年)、「迅雷」(大林尭史君:電子機械工学科2年)、「大電通APO」(石川聖卓君:電子機械工学科1年)の3台が出場しました。
富田信君が、全国大会出場権へリーチしたのですが、一歩届きませんでした。
■公式サイト:全日本ロボット相撲大会

スナップ写真








大会感想 自立型

畠中一輝さん

結果は、4回戦敗退でした。
 1回戦目は下がって相手を見ながら旗で惑わせる、もしくは相手を受け止めて外へ押し出すという自分の戦い方でき難なく勝つことが出来ました。
 2回戦目は、相手のマシンタイプが重量級か高速型かわからず対重量級に長いブレードを前面につけて挑みました。
 待機場所にいる時に、前の試合を見ていると、次に自分が戦うのと同じ学校で同じタイプのマシンが対戦していました。試合を見ていると、対戦相手の戦い方も高速型だと判断できました。
 待っている間に、どう戦うか考えました。立ち会いで後ろに下がり、相手ロボットが突っ込んでくるのを避けて、勝つことが出来ました。
 3回戦目は、相手ロボットがあまり動かなかったので簡単に勝つことが出来ました。
 4回戦目は、中国大会で一度あたったマシンと同じ形のマシンでした。相手の戦い方はわかっていましたが、1本目はスタートを出遅れとられました。
 2本目は相手の横を取る作戦で、うまくいきました。相手を押し切れずに取り直し。2本目の取り直しでも、相手の横を取る作戦を使いましたが、なぜかセンサで相手を捕らえることが出来ず相手にぶつからず自滅してしまった。
 敗因としては1本目のマシンの置き方と出遅れ、2本目の取り直しではセンサで相手を捕らえることが出来なかったことと白線も検出できずに自滅してしまったこと。
 ビデオで試合を見直してみると同じ作戦でも置き方や出るタイミングを調節すれば勝てる試合だったので負けたのはとても悔しかった
 九州大会でも同じ形のマシンもでてくるので置き方の練習などして勝てる相手には必ず勝てるようにして次の大会に挑みます。

魚井成晃君(機械工学科1年)

今回の近畿大会の結果は2回戦敗退でした。
 2回戦目の相手は、は京都高等技術専門校の重量級でした。敗因は立会いです。
 サポートについてくださった林さんの指示されたロボットの置き方が、自分で理解できてなく相手ロボットの角に入れることができませんでした。今回の経験で、土俵の上にロボットを置くのも、技術の一つだとわかりました。
 1試合目は、片方のヤリの鋭さが少し足りず機能がしませんでした。次の関東大会までに、ヤリの研ぎ直しとロボット相撲の知識を入れて試合に臨みたいと思います。

大会感想 ラジコン型

富田信君(電子機械工学科2年)

動画
迅雷 VS グラインダー(星翔)(WMV形式 20.4MB)
迅雷 VS 蒼穹(三豊工)(WMV形式 9.0MB)
迅雷 VS 紋章機(三豊工)(WMV形式 13.7MB)
迅雷 VS 戦風(MRS−F)(WMV形式 8.7MB)
迅雷 VS 八代将軍(三豊工)(WMV形式 14.4MB)

今回の大会では、くじ運がかなり良かったです。
 自立型タイプのラジコンロボットと対戦することがなく、ベスト8まですすむ事ができました。
 1回戦目では、危うく土俵際に突っ込んで自爆しそうになりました。車体が半分出ているような状態でしたが、相手ロボットがトラブルなのか動けずにいたので、落ち着いて操作し土俵に復帰。今度は、しっかり相手に向かい勝利できました。かなりヒヤッとした場面でしたが、冷静に対処できてよかったです。
 3回戦目は、東予高校とあたりました。
 勝利は出来たものの、作戦通りの動きがまったく出来ず相手に角を見せて突っ込み危うく自分が飛ばされるところでした。しかし相手の操作ミスでどうにか土俵上にとどまることができ、勝つことが出来ました。
 全国出場権がかかったベスト4を決める試合は、相手が三豊工業でした。
 相手ロボットに斜めから攻め込んで、最初の1本を取ることが出来ました。その後も続けて角を狙って攻めにいったのですが、タイミングよく相手に引かれ、逆に自分の角を相手に見せるように止まってしまい、そのまま角を取られて土俵外まで押し出されて負けてしまいました。
 近畿大会では、6位までが全国大会出場権が与えられます。順位決定戦で1つ勝てば、全国に行けます。
 この大事な試合は、直前まで作戦を悩みました。気持ちが揺れていたせいか、作戦を悩んだまま試合を始めてしまいました。
 1本目は、いい立ち合いができたのですが、相手のブレードに自分から角を見せたまま突っ込んでしまい、そのまま飛ばされて負けてしまいました。
 後がなくなった2本目は、ものすごい緊張でロボットを操縦しました。相手に向かって出ることさえ出来ず、土俵端まで追いやられパニックになって自ら落ちてしまいました。
 次回の九州では、絶対の自信と確実な技を身につけるよう練習を重ねて挑みたいと思います。

大林尭史君(電気電子工学科2年)

動画
大電通迅 VS 疾風迅雷(生野工業高校)(WMV形式 0.4MB)

結果は、2回戦敗退でした。1試合目は、生野工業高校のマシンとあたりました。相手ロボットは、刃がついていないようだったので 自分のマシンをずらして置きました。立ち合いで、まっすぐ進みロボットの前面につけた刃で、相手の角をとる戦法で勝ちました。
 2試合目の対戦相手は、東予高校でした。1本目は、生野工業高校のときと同じようにずらす立ち合いの戦法でいきましたが、相手ロボットに刃を向けられ押し出されてしまいました。
 2本目は、立ち合いで後退し相手の後ろをとりましたが、押し切れませんでした。そこで、自分が引くと相手も引いて来て刃に乗ったところを跳ねとばして勝つことができました。
 勝敗が決まる大事な3本目は、2本目の取り組みでタイヤに負荷がかかり、ゴムが剥がれたり削れたりして動くことが出来ないまま負けてしまいました。タイヤの耐久テストが不足していました。
 今回の大会では、中国地方で試した磁力調整などを駆使して挑みました。磁石の吸着力が増して、土俵への貼り付きはよくなっていました。しかし、推力があまりあがらず、相手ロボットを押し切ることが出来なかった点が、悔しかったです。
 次の九州地区大会は、自分にとって最後の予選なので、全力でがんばりたいと思います。

石川聖卓君(電子機械工学科1年)

動画
大電通APO VS 覇王樹(三豊工)(WMV形式 1.6MB)

1回戦目は、相手がいなく不戦勝でした。
 2回戦の対戦相手は三豊工業で、後輩との勝負になりました。これは、後輩が2本とも自滅し、勝ちました。
 3回戦目は、国東のロボットにあたりました。国東は「今年からマシンが変わっている」ということで、情報が不足していました。
 そのため、1本目はすこし距離を置いて様子をみて、ぶつかっていこうと思いました。しかし、相手に引かれ動きを見られて押し出されました。作戦ミスでした。
 2本目は強気で仕切り線ギリギリのところに置き、一気にぶつかりました。この作戦がうまく決まり相手ロボットを真上に1.5mぐらい飛ばしました。ロボットが土俵上に落ちてきたところを狙って再び飛ばしたのですが、自分が先に土俵外に落ちてしまい負けました。いい勝負ができただけに、悔しかったです。
 今大会の敗因は、国東に対する作戦ミスと自分の気持ちの弱さにあります。また、前回の中国大会でロボットが壊れたところを修理しただけで、対策までしていなかったのは、自分が甘かったと反省しています。
 大会に出て、相手ロボットを飛ばしたときアンテナ線を切られる場合があることが分かりました。近畿大会後、すぐに切られにくく改良しました。
 今大会で、国東と戦ってみて、マシンのタイプが分かったので、自分はどう動けばいいかを考え、九州大会まで練習します。悔いの残らない戦いをしてきます。