inrevium杯「第11回レスキューロボットコンテスト」競技会本選
2011年8月5〜7日、「inrevium杯 第11回レスキューロボットコンテスト」競技会本選が実施されました。自由工房からは、「救命ゴリラ!B」と「救命ゴリラ!S」の2チームが出場しました。
救命ゴリラ!Sチームの「S」はStrategyの頭文字です。機能を特化した4台のロボットが、協力しあって救助活動を行うチームです。もう一方の救命ゴリラ!Bチームの「B」はBraveryの頭文字です。こちらは、常に変化する状況下で、万能型のロボットが臨機応変に対応し救助活動を行います。
コンセプトの違う2チームが切磋琢磨する中で、よりよい救助とはなにか? を模索することが、自由工房としてのテーマでした
初日のファーストミッションは、両チームとも3体のダミヤンの救助に成功。「救命ゴリラ!S」が230ポイントで3位、「救命ゴリラ!B」が205ポイント獲得し5位。両チームともにファイナルミッションに進出をきめました。
今回は、さまざまなトラブルがありましたが、それを乗り越えて両チーム全力を出しきりました。
その結果、救命ゴリラ!Sはファイナルミッションでも3体のダミヤンを救出し、ポイント順位3位、ベストチームワーク賞を受賞。救命ゴリラ!Bが、ポイント5位でレスキュー工学奨励賞を授与されました。
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レポート目次
薦田先生からのメッセージ
本選直前の様子を見ていて、2チームともファイナルへ進出できるのか……と、心配していたというのが、正直なところです。結果は、ポイントでSチームが3位、Bチームが5位と立派なものでした。
この結果をもたらしたのが、皆さんの精神力なのか底力なのかわかりませんが、感心しました。
私は、今年初めてレスキューロボットコンテストを拝見しましたが、「人命救助」という意識が落ちてきているような気がしました。単なる搬送ゲームをしているわけじゃない。「人を救う」という基本が大事だと思います。
救助活動を急ぐあまり、ガレキが人の頭の上に落ちるようでは話になりません。人命救助であることを意識して取り組めば、ロボットの構造も操縦も自ずから変わってくるはずです。
コンテストでは、総合ポイントは低くても、レスキューのコンセプトで賞をもらうチームもありました。来年度に向けて活動スタートする際に、「レスキューとはなにか? 自分達は何を目指すのか?」と原点に戻って考えてほしいです。
入部先生からのメッセージ
今大会の成績は、みんなの今の実力です。
望んだような結果が得られなかったことに対して言い訳はできないでしょう。
競技で勝つためのテクニックは確かにあります。そして競技会に出場する以上、そういったものは身に着ける必要があります。
しかし、技術の世界で本当に結果を残したいのであれば、自分たちでコツコツと努力を積み上げて実力を身につけるしかありません。
この経験を無駄にせずに、今後も頑張りましょう!
ところで今年のチームの様子を見ていると、昨年と比べて頑張ろうという気迫が違っていたように思えます。
昨年は「レスコン大賞が取れなかったら、キャプテンが丸坊主になる!」くらいの覚悟で挑んでいましたね。でも今年は、忙しさに流されてしまったのか、大会直前まで上手に集中できずにいたのではありませんか?
今大会の結果には、その影響も出ていたのではないでしょうか?
来年、もっと上位入賞を目指すのであれば、自分達が目指すものを明確にしモチベーションをあげて集中して取り組んでください。
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