「ロボゴング14」出場記
2011年8月7日(日)、OCTものづくり館において二足歩行ロボットバトル競技会「ロボゴング14」が開催されました。関西を中心に76体の二足歩行ロボットが集まりました。自由工房からは、SRC 1.8kg以下級に12体のロボットが出場しました。
成績
- SRC1.8kg以下級 BEST32
- 司鏡(中藤陽介君/メディアコンピューターシステム学科1年)
- あすら(荒柴祥太君/情報工学科3年)
- ムラクモ(福田拡司さん/技術講師)
- SRC 2×2準優勝
- Ostwind(榧木方俊君/メディアコンピュータシステム学科2年)
レポート
義澤寿康君(電子機械工学科4年)/ロボット名:HAYABUSA
今回のロボゴング14に参加するにあたり、私は特に機体を改造せず、モーションと呼ばれる動作の安定性を高めることを目指し、調整を施しました。
結果は初戦で敗退しましたが、動作は安定していたため、1ダウンを奪うことが出来ました。次回は全体的にバランス良く調整し、参加したいと思います。
清家拓也君(メディアコンピュータシステム学科3年)/ロボット名:774(仮)
今回のロボゴング14には”飛燕”ではなく、”KHR-3″と言うロボットをベースに新たに設計した”774(仮)”と言うロボットで出場しました。今回、初めて腰をひねる軸の追加と脚部を並行リンク機構を設計しました。
しかしハードに時間をかけすぎたためモーションの精度を上げることが出来ず、結果は1回戦で敗退してしましました。
次回には今回触れなかった上半身の設計とモーションの精度を上げ、安定したロボットで挑みたいと思います。
小野田寛人君(情報工学科3年)/ロボット名:ライトアーム
今回の大会では、前回と比べると直前のアクシデントもなかったためか、モーションが入っていないということもなく、その点では順調でした。ただ、起き上がりのモーションに倒れるモーションが付いており時間がかかり過ぎるという欠点に気づいたため、早いうちに修正しておくつもりです。また、操作についても慣れてはきた気がしますが、まだまだ経験不足だと実感しました。
戦績は残念な結果に終わりましたが、経験としては有意義なものになったと思っています。バトル中には気がはやり、積極的に攻めていこうとしていましたが、これが特にいけないことだったと考えています。俊敏さで劣る機体では、攻撃を仕掛けに行っても相手に先手を打たれ、今回のようになすすべもなく倒されてしまうので、待ちと逃げを優先して隙を探していく戦い方を模索しようと考えています。
荒柴祥太君(情報工学科3年)/ロボット名:あすら
丁度1年ぶりのバトル大会出場と言うこともあり、緊張しましたが自分の作ったモーションと機体を信じて戦いました。
今回の機体は今までの「あすら」から大幅に改変を加え、重量、全高、腕の長さ、ともに規格限界ギリギリのロボットになりました。
バトルは、レスキュー競技と違いリアルタイムに状況が変化するので、うまく相手に対処できず翻弄され、自分の攻撃もワンパターンになりがちでした。
バトル競技ではシード枠により2回戦で初出場となりました。初戦の相手はカギヅメを持っており腕をよくひっかけられ、倒れてしまうことが多く、惜しくも敗退してしまいました。
防御用のしゃがみモーションを入れていたのですが、いざという時に気が焦り、「そのまま倒れずに耐えてほしい」と観客のように願ってしまい操縦を忘れてしまいました・・・。ただ、今回は自分の残り持ちポイントと相手の持ちポイントを計算しながら捨て身の攻撃をするべきかどうか判断しながら戦うことはできました。
敗者復活戦の2×2では初戦は勝つことができましたが、2戦目に足膝サーボの故障(ギヤ欠け)により敗退しました。惜しいところまで追い込んでいたのでとても心残りです。
河口真丈君(メディアコンピュータシステム学科2年)/ロボット名:因幡
今回のロボコングは、「因幡」で出場しました。
機体は、改造せずモーションを大きく作り直し、特に歩行に力を入れてかえました。ロボットはちゃんと歩きますが、大会に出場しているロボットと比べると歩行スピードが遅かったです。
SRCの初戦であたったロボット「ホーネット」は、腰の位置が高いためいい位置から攻撃を行ってもうまく決まらず、因幡がひっくり返され、一回も相手を倒すことなく負けてしまいました。くやしかったです。
今回の大会で自分のロボットでは、ぜんぜん勝てないことがわかったので次の大会に向けてロボットを自作し、相手のロボットをひっくり返し勝ちに行きたいと思います。
榧木方俊君(メディアコンピュータシステム学科2年)/ロボット名:Ostwind
今回個人戦では一回戦で敗退したものの、歯医者復活戦の2×2ではパートナーに恵まれ決勝まで進むことができました。
2×2は自分が囮として逃げ回り、パートナーが攻める戦い方をとりました。しかし、モーションが安定せずしょっちゅう転ぶので、終始足をひっぱってばかりでした。
近いうちに自分が攻める側になって、相手からポイントを奪えるようになりたいです。
藤本将登君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:ピン子
私はロボゴング14で、初めてロボット大会へ行きました。
大会準備中にロボットモーションを作成していて、結構な数のサーボを壊してしまったことや、大会前日にちゃんとした睡眠をとっていなかったことに後悔しています。しかし後悔だけではダメなのでそれを生かし、壊さないように気を付けていこうと思いました。
大会会場では、人のロボットの機体の改造のパターンを見ることができました。参加者の方々と交流して、ロボットの改造設計やモーションの流れ等、普段の自由工房の活動だけでは思いもつかなかったことを得ることができました。大会に参加してよかったと思っています。
自分のロボットが戦うときには、思ったモーションが出なかったり、自由工房のリングでは動いたはずのモーションが、大会のリングではうまくいってなかったりトラブルがありました。電波が悪く、コントローラーのボタンを押していても、ちゃんと効いていなかったりするので、混乱してしまいました。また、攻撃モーションが完成していないので、バトルは大変でした。
自分のロボットだけで戦う試合は初戦で敗退でしたが、2回戦までの敗者による、2×2の戦いでは、1回戦を勝つことができました。2回戦で敗退しましたが、タッグを組んだ人とも仲良くなれ、楽しかったです。
次の大会では、自分のロボットを改造し、モーションを作り、1回戦を勝ち進むことを目標にしようと思います。
渡辺 颯君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:Remington
今回の大会に参加してまず感じたことは、ロボットの操縦力が足りないことです。起き上がりや攻撃動作の方向を間違えたりすることがよくあり、なかなかダウンを取ることができませんでした。
次にロボット自体の性能やバランスが周りと比べ低く感じたので、これから少しずつ自作して調整していきたいと思います。1年生は人数が多いのでお互いに競い合い高めていきたいです。
今回はSRC、2×2、ランブルいずれも初戦敗退となってしまったがとてもよい経験になりました。次はこの経験を生かし少しずつ戦績も伸ばしていくことができるように頑張っていきたいです。
中藤陽介君(メディアコンピューターシステム学科1年)/ロボット名:司鏡
ロボゴング14お疲れ様でした。今回はじめて大会に参加して、いくつもの反省点がありました。
事前に歩行モーションやその他のモーションをもう少し安定したものに仕上げたかったです。そして、もう少し効果的な攻撃モーションを作り上げたかったです。
今回実質ダウンを奪えたのは2パターンのモーションで、そのうちひとつは必殺技でした。現状の13軸RB2000を次の機会までに少しでも使いこなせるように、そして安定したモーションを作り、スリップダウンの回数を減らせるようソフト面の改良を加えて行きたいです。
あと、今回は操作ミスが目立ちました。特に起き上がりのモーションを発動させるときにカウントをとられてるというあせりもあり、うつぶせに倒れているのに仰向け起き上がりのモーションを発動させてしまいました。自由工房内でのスパーリングを増やし、焦らずに操作できるよう練習したいです。
また、ロボットのメンテナンスやモーションをCPUボードに読み込むのも、焦っているとミスをしやすいので、間違えにくいような工夫をしていきます。
具体的な自己解決案ですが、うつぶせ起き上がりのボタン配置を「上+R2」にするなど、操作は複雑になっても、そのほうが自分的にはよいかと考えます。
杉本大樹君(メディアコンピューター学科1年)/ロボット名:クララ
今回は、大会の一週間前に自分のロボットの改造に入ってしまったため、大会開始数時間前にロボット本体が完成しモーションなどが全然できていないまま試合にのぞみました。
結果として、完膚なきまでにやられてしまいました。
また、前日の徹夜によるロボットの突貫工事で自分の体力をかなり削ってしまい、大会の間フラフラになっていました。次回はこのようなことが無いように計画的にロボットを作っていきたいと考えています。
古川 聡君(メディアコンピュータシステム学科1年)/ロボット名:維馬籠
ロボゴング14にはRobovie-xで出場しました。機体は特に改造はせずにノーマルのままで出場しました。しかし他の出場者の機体は改造されているものばかりでした。そんな相手に勝てるはずもなく、一回戦で敗退してしまいました。
相手の動きがとにかく早く、攻撃しようにも届かないし、攻撃が当たっても倒れないというパターンばかりでした。出場者達のロボットは、多種多様で個性があるなと思いました。見ていて自分のロボットも改造してみたいと思いました。
今後は、ロボットの改造ともっとロボットがスムーズに動けるモーションの作成を考えていきたいと思います。
戸次利仁君(メディアコンピュータシステム学科1年)
僕は今回大会には出場できませんでしたが色んな工夫がされたロボットが出てきて勉強になりました。特に思ったことは、強いロボットはあまり倒れないということです。
だから僕が今後どんなロボットを作るとしたら攻撃モーションよりどんな攻撃が来ても倒れないロボットを作りたいと思いました。
福田拡司さん(技術講師)/ロボット名:ムラクモ
今回は総勢、12人と久々に大人数での参加となりました。
1年生は初めての大会の中、市販機中心で頑張り、上級生はモーションや独自の機構に力を入れていたと思います。
しかし、せっかく組み立てや自作でよいハードを制作しても、そこで時間をかけすぎたためにモーションにまで手が回りきってないケースがいくつか見受けられました。
設計・組み立てに時間をかける分、モーション作成や操縦練習の時間を減らす傾向が強いので今後改善の必要があります。
予定はただ立てて終わりではなく、定期的にチェックし改善する事も必要になります。
そうすることで、直前になって慌てる事も少なくなるはずです。
自分で予定を立てて、予定と現状の差分をチェックし改善するという能力は社会に出ても必須の能力となります。
初めから予定を完璧に立ててこなせる人は少ないです。何度も試行錯誤を繰り返し、納得のいくものを作って自信をつけていってください。
スナップ