「2012年 第2回マイコンカー試走会」レポート

2012年10月14日に、第2回マイコンカーラリー試走会を実施しました。事前の申し込みが18人あり、キャンセルが1人あったので、当日は17人が出場しました。アドバンスクラスが8人、ベーシッククラスは9人でした。参加人数が少なかったのは、高校生が定期試験の時期と重なったためだと思われます。今回、自由工房からは、三原和也君(通信工学科2年)、目黒隼人君(機械工学科3年)、高城康一君(電子機械工学科1年)の3人が出場しました。

当日は、10:15〜14:30までフリーの試走タイムとしました。各自がマシンを調整し、何度でもコースを走ることができました。

15:00からは、競技会形式でタイム計測を実施しました。コース全長は40.25m。難所は、坂下にあるクランクとゴールゲート直前に2回のクランクが続くところでした。
ベーシック、アドバンスが、それぞれ2回ずつ走行し、タイムがよいほうが記録となります。予定どおり17:00までに全員の走行が終了し、タイム発表をして終了しました。

記録

アドバンス部門

順位 名前 記録
1位 岸本蓉生君 11.15
2位 小林朋基君 11.68
3位 野原由一君 12.72

ベーシック部門

順位 名前 記録
1位 三村祐希也君 21.17
2位 飯田 翔君 23.30
3位 瀧野篤史君 23.87

メンバー感想

三原和也君(通信工学科2年)

今回、スタッフや参加者のことで色々と気を使うことがあり、疲れました。スタッフの人数が足りなくて、進行がうまく回らなかったりしたので、次回は今回の試走会の経験をいかしてやりたいです。

今回は、高校生の地区大会が1ヶ月前ということもあり、調整の場として活用してもらうために開催しました。もうひとつの目的は、新メンバーに大会がどういうものか雰囲気を掴んでもらうことと、大きなコースでマシンを走る経験を積んでもらうためです。

自分もマシンを走らしましたが、サーボの周辺部品が歪んでいたりして、ガタがきていて完走しませんでした。しかし、大阪府立淀川工科高等学校の油田先生から、マイコンカーのサーボや重量について色々と情報をいただけました。試走会が情報交換の場になっていることは、非常に良かったと思います。

今回、自由工房メンバーの結果はかんばしくありませんでしたが、各自が何かしら得た経験がある思うので、次回に生かして欲しいです。

自分は、2月に開催される電通大杯までに、新しい部品を作っておきたいです。

目黒隼人君(機械工学科3年)

私は、初めてマイコンカーラリー試走会に出場しました。

試走させたマシンは、すでに完成していたベーシックのマシンで、プログラムを調整して走行させました。

今回の参加は、自由工房をあわせて3校と前回より少なかったですが、おかげで練習走行をする機会が充分にありました。初参加の私にとっては、よかったです。

午後のタイム計測は2回行われ、2回とも完走できました。2回とも完走できたのは、幸いだったと思います。ハードが完成していて、ハード面のメンテナンスはさほどいらなかったのも、完走できた要因だと思います。

記録は1回目が37秒、2回目が34秒でした。ベーシックマシンとしても、かなり遅いタイムでした。

スピードが出せない原因は、やはりまだプログラムを完全に理解していないのが大きいと思います。プログラムの個々の意味は理解していますが、全体的な流れがつかめてないのかひとつのところを修正するとべつのところがおかしくなるというふうに全体をみすえてプログラムを修正するのがまだできていません。

問題点としては、練習走行で坂道を下った後のクランクでマシンがコースアウトしていました。また、全体的にスピードを下げて、いったん完走させてから徐々にスピードをあげていくということをしましたが、全体的なプログラムが分かってないので、結局スピードがあまりあがらないままタイム計測を走行させてしまいました。これからの課題としては、よく全体的なプログラムを理解してプログラムを的確に修正できるようにしていくことだと思っています。

これからは新しくマシンを作るわけですから、ハードのメンテナンスも重要になってきます。次のマイコンカーラリーのイベントは電通大杯です。それまでに新しくマシンを作り、早いタイムを出したいと思います。

高城康一君(電子機械工学科1年)

今回の試走会では、私は午前中ずっとプログラムを試行錯誤しながら組んでマシンを走らせていました。しかし、コースを完走させることはできませんでした。

原因がどこにあるのか、プログラムとマシンを調べたところ、マシンのサーボと車体の一部がわずかにこすれあっていて、センサアームが曲がりにくくなっていたことがわかりました。それを修正して走らせてみると、修正前より少しだけコースを走るようになりました。けれど、それでもまだ完走するに至りませんでした。

後の問題はプログラムだけだと思い、いろいろ数値を変えてみたりしましたが、完走はできませんでした。

完走できない原因がわからないまま午後のタイム計測の時間になり、車検を受けたらマシンに不備があったことがわかり、規定にひっかかってしまいました。急いでそれを修正しているうちに、私はマシンを走らせることができないまま一回目のタイム計測が終わってしまいました。

2回目のタイム計測が始まってから、自分の番の前になんとかマシンを修正し終わりましたが、プログラムができないままタイム計測に出すことになりました。結果はやはりコースアウトで、残念ながら自己記録が残せないまま終わってしまいました。

試走会が終わった後に、プログラムのどこが悪いのか先輩方に見てもらい、悪いところを直しコースを走らせてみたら、28秒56で完走させることができました。

今回の試走会は残念な結果になったので、できれば自由工房に来る日を週1からせめて週2に増やし、マイコンの知識を深め、次の試走会では、試走会中にコースを完走させ、自己記録を残せるようにしたいです。

スナップ