ロボファイト15

2014年8月3日(日)、大阪工業技術専門学校において二足歩行ロボットバトル競技会「ロボファイト15」が開催されました。SRCには、66体が出場。自由工房からは、4体が出場。河端 一紘君(電子機械工学科1年)のPhoenixが初優勝しました。

参加者感想

河端 一紘君(電子機械工学科1年)/ロボット名:Phoenix

今回の大会は、前回の近畿学生ロボリーグに使用したロボット「Phoenix」で出場しました。オペレーター名も前回と同じく「らいけん」です。

今回、少しだけロボットを改良しました。前回の改良したおかげで現在のままでも十分動けるのですが、足首の稼動範囲が狭いという問題がありました。

そこで、より自由に動けるようにするため、足首のフレームを変えました。また外装の取り付けも甘かったので、しっかり固定できるようなフレームに変えました。

モーションは、新しい攻撃を増やしました。前回は5種類の攻撃モーションを用意していたのですが、そのうちの一つに問題がありました。ほとんどのロボットに対して有効ではなかったのです。

そのモーションの変わりに、新しいモーションを加えました。これは、地面すれすれまでしゃがみこむモーションだったので、足首フレームの改良がなければ実装できませんでした。

大会当日、前半の3回戦までに当たったロボットには、難なく勝つことができました。自分のロボットのほうがすばやく動けたためです。

4回戦目では、自分のロボットが苦手なはさみ機構を使ったロボットが相手でした。試合の前半はなすすべもなくて、苦戦を強いられました。多数用意していた攻撃モーションの一つが相手に見事にヒットし、逆転することができました。

準決勝、決勝はかなり強力なロボットでしたが、持ち前の素早さを生かして勝利できました。

ロボファイトには高校のとき一度参加したことがありました。そのときは惨敗でした。その思い出と、学生リーグよりも強いロボットが集まっている大会なので、正直優勝できるとは思っていませんでした。

自分はロボットのバトル競技が苦手だったので、優勝には届かないと思っていたのです。今回はロボットの完成度と、運に恵まれた大会だと思います。ですが、近畿最大級のロボットの大会で優勝することができたのは、とても嬉しくいい経験になりました。

この結果に慢心せずに、大会はまだまだたくさんあるので、そこでも結果を残せるように頑張りたいと思います。

次に参加するのはROBO-ONE Lightです。レギュレーションが違うので、今までの大会で参加してきた「Phoenix」が使えません。新しいロボットを完成度の高いものに仕上げられるよう頑張りたいと思います。

大野拓美君(情報学科2年)/ロボット名:HERIPA

本日のロボファイトは私は1回戦敗退でした。

相手のAsteion(アスティオン)にはサーボなどでの性能では負けてはいませんでした。けれど、モーションの速さで負けており、相手の速度についていけませんでした。

相手の身長が低いこともあって、自分のパンチが下に届かずまさに手も足も出ないという結果でした。

今後の対策として、リンク脚を新たに造ることにしました。リンク脚の長さを短くしてデュアル機構にし、個々のサーボ負担を減らして、低身長ロボットにも対応できるモーションを作ろうと思います。

他の1回生は健闘しており、特に河端 一紘君(電子機械工学科1年)が優勝し、小川大智君(総合情報学部デジタルゲーム学科1回生)が3回戦まで勝ち進みました。自由工房の未来は明るいです。

会場には60機近くのロボットが集まっていました。その中で彼らのロボットが活躍したことを心からうれしいと思います。

藤原庸平君(情報学科2年)

僕は、ロボファイト15のメンテ要員として、大会に参加しました。大会では、カメラの設置・出場ロボットの整備を行いました。

出場ロボットの整備は、メインであるはずの共同ロボット「HERIPA」が初戦敗退したので、余り整備を必要としませんでした。

けれども、大腿ROOLハイトルクの裏側のネジが無限回転していたため、その裏面部分の交換を行いました。同時に、脚部に使用しているリンク脚がやや劣化してきたので、新規作成することを決めました。

そして、サブメインとして、同じJR規格のロボット、Robovie-Xの「トランザー」の、腕の補強を行いました。このロボットは三回戦まで戦い抜いたロボットでしたが、三回戦で敗北しました。

原因としては、膝上PITCH軸のサーボがやや弱っていたためだと思いました。なので後日、改修を行うことに決めました。

今回の大会で、「HERIPA」のモーションに大きな改善点が必要なこと、リンク脚の強化が必要であることを痛切に感じました。

今後、この部分を更なる改善を施し、万全の状態で次の学生リーグに備えたいです。

一方で、現在「トランザー」はモーションを記録したファイルが紛失しているため、新たにモーションを書き替える必要が生じています。

しかし、「トランザー」のモーションにはまだまだ学ぶべき点が沢山残されています。更には、後輩である一回生達に、モーションファイルなしでも改修作業ができるように訓練する手本として、置いておきたいと思っています。

そのため、まだまだモーションの上書きは行わないと決めました。

小川大智君(総合情報学部デジタルゲーム学科1回生)/ロボット名:トランザー

初めての大会だったので、ロボット大会の雰囲気がよくわかりました。借りた機体「トランザー」が良く動いてくれたのと相手に恵まれたので3回戦に進むことができました。

1回戦は同じタイプのロボが相手で、こちらの機体の方が上手く動き勝てました。2回戦には相手の機体が不調なのか辛くも3回戦に進むことができて良かったです。

3回戦目にこちらの機体が不調なのか旋回するとスリップしてしまい勝てませんでした。他の参加者のロボットは、とてもすごいものばかりで大会が進むごとにレベルが段々上がっていきました。動きが早く強い機体や見た目もすごく凝った機体があり、さらに全自動のロボットがあったのに驚きました。

今回は借り物のロボットだったので今度の大会は自分で作ったロボットを持って挑みたいと思いました。

細川 実希さん(総合情報学部デジタルゲーム学科 1年)/ロボット名:マリーダさん

今回も前回の学生リーグと同じく、ノーマルのKHR2で参加しました。

1回戦は、自律型のロボットにあたりました。私は、初めて自律型ロボットを見ました。オペレーターがいるロボットとは違い、相手が攻撃しに近づいてこないので、自分から積極的に動く必要性がありました。

前日にしっかりモーションは調整したのですが、転倒も多く、攻撃が当たってもパワーが不足していました。

今回は1回戦ですぐに終わってしまいましたが、たくさんのロボットを見ることができました。機体の構造を学べたので、次回は自作機を作って大会に挑みたいです。

スナップ