電通大杯第5回マイコンカーラリー大会 画像処理部門参戦記
2012年2月11日(土)、大阪電気通信大学寝屋川キャンパスの自由工房にて、電通大杯第5回マイコンカーラリー大会を開催しました。今年は、画像処理部門に7台のマシンが出場しました。
滝田好宏氏(防衛大学校)の「Smart Gear2」が16秒78という素晴らしいスピードで、完走し優勝しました。
自由工房からは、中井智貴君(電子機械工学科2年)が出場しました。
コース
コースの全長は39.02mです。
今年のコースは、ジャパンマイコンカーラリーと同様に、レーンチェンジにガードレールを取り付けた。これにより、勢いにまかせたドリフト気味のレーンチェンジが不可能となりました。下り坂直後にあるレーンチェンジは、コース最難関となり、高度な速度制御と、車体制御のプログラミングが要求されました。
リンク
- 電通大杯 第5回マイコンカーラリー大会
- 電通大杯 第5回マイコンカーラリー大会参戦記
- 電通大杯 第5回マイコンカーラリー大会 公式記録
- 電通大杯マイコンカーラリー実行委員会スタッフレポート
- 画像処理マイコンカーラリーとは
大会の感想
中井智貴君:電子機械工学科2年
もう1台のマシンで、今年も画像処理クラスに挑戦しました。今年度用のマシン製作を、高校時代に画像処理を初めたときに一緒に開発していた同期の友達に頼みました。
しかし頼んだ友人も忙しかったため、マシンは50%程度しか完成しませんでした。今年も外装を軽トラックにして参加予定だったのですが、マシンが完成しなかったために外装なしで画像処理マシンを組み立てました。
画像処理MCRが走れるようになったのは、大会3日前というギリギリのタイミングでした。ソフトは去年使用したプログラムをベースにして、少し工夫することしかできませんでした。クロスライン、ハーフラインの検出処理を少し変更し、カーブで誤検出しないようにしました。しかし、練習ではあまり上手に走れませんでした。
大会当日は、試走もせず画像処理マシンはあきらめていました。実際に走ってみると1走目は予想どおり右クランクでコースアウトしました。練習でもめったにクリアできなかったので予想通りでした。
2走目は、右クランクを理想通りの位置をマシンが通過し走ることが出来ました。はじめの右クランクをクリアすれば、残りのコースを走る事は練習でわかっていたので、少し期待始めました。
右クランク、右レーンチェンジ、左クランク、左レーンチェンジと難所をクリアしていき、このまま完走できるかと期待したら、最後の左クランクでコースアウトしてしまいました。
もう一歩のところで完走できそうだったのに……と悔しかったです。
試走では走っていた徳永さんが本番では2回ともコースアウト、去年優勝していた登先生もコースアウト。ゴールしたのは、優勝した防衛大学校の滝田教授だけでした。
私のlowzetは、走行距離で2位になる事ができました。正直、今でもあそこまで走れた理由はわかっていませんので、入賞は運がよかっただけだと思います。
今回画像処理で16秒台を出した滝田教授は、また来年この大会に参加されると思います。滝田教授の走りを見た参加者が発奮するので、来年はまたかなりレベルが上がったレースになるだろと感じました。
私も来年はもっと画像処理の勉強を深く行い、ちゃんと完走したいと思っています。新たな技術にもチャレンジするいい機会だと思います。
滝田好宏氏(防衛大学校)の「Smart Gear2」動画
スナップ