オープンキャンパス2012

7月29日に、本年度第1回目のオープンキャンパスが開催されました。四条畷と寝屋川の自由工房において、各プロジェクトがデモンストレーションを実施しました。大学で学んだことを積極的に活かしてロボットを製作し、全国レベルの大会で活躍していることをアピールしました。

8月25日(日)には、第2回オープンキャンパスが開催されます。今回同様にデモンストレーションを実施します。ぜひ、ご来場ください。

プロジェクト報告

●マイコンカーラリー 
●知能ロボコン 
●ロボット相撲
●レスキューロボットコンテスト 
●ヒト型ロボットプロジェクト

マイコンカーラリー(中井智貴君:電子機械工学科3年)

ちょうど、前日にルネサスマイコンカーラリー大会が開催され、自由工房からも3名が出場してきました。大会で、必要と感じた部分の調整を午前中に行って、オープンセミナーに備えました。

今回は、約30mのコースを用意しました。短いけれども、本大会に出る課題が全て含まれたコースです。

見学に来てくださった方には、最初にベーシッククラス(高校生初級者用)のマシンが走るところを見ていただきながら、マイコンカーラリーの説明をしました。

ベーシッククラスマシンの比較的ゆっくりとした走りの後で、今年の全国大会決勝トーナメントに出場した「モモタロ」(中井智貴君:電子機械工学科3年)を走らせました。自作マシンとベーシックの違いを、アピールしました。「モモタロ」のスピードに驚いてもらうことができました。

マイコンカーラリー大会は、高校生も盛んに参加しています。大学に入ってからも継続すると、自分が授業で得た知識を元に、オリジナルマシンを作れるようになります。経験が蓄積される分、自分のやりたいことをマシンに盛り込んでいく楽しさが生まれます。

未経験者には、先輩がイチから指導するので、一人一台のマシンを作り大会に出場できます。

知能ロボットコンテスト(山中拓也君:工学部電子機械工学科4年)

会場では、6月に全国大会に出場した際の動画を常時流しました。見学にきてくださった方には、実際にロボットを動かしながら、知能ロボットコンテストのルールや、大会趣旨を説明しました。

ロボットの動きは、全国大会のときよりもよくなっています。2体とも、自由ボールだけではなく、フィールド上のボールも自立で発見してゴールできるようになりました。センサ値の検出精度をよくし、精密に動けるようにしたので、ボールを確実にキャッチできるようになったからです。

見学者の方からは、ロボットの設計やどんな動きをするのか、どのように制御しているのかと、質問をいただきました。知能ロボコンに対して、深い興味を示してくれたと思います。

知能ロボコンは、決まった形がなく自分たちのアイデアでロボットを作ることができます。実際、全国大会には、二足歩行ロボットも出場しています。ハードだけではなく、制御部分も作りこむので、ロボット製作を深く学ぶことができます。活発で行動力のある新メンバーが入ってくれたら、一緒に楽しくロボットが作れます。斬新なアイデアを持っているやる気のある新メンバーが入ってくれることを期待しています!

ロボット相撲(魚井成晃君:機械工学科3年)

ロボット相撲は3名でオープンキャンパスをやりました。全国大会の動画をビデオで流し、ロボットの展示と実演をしました。

実演は、池田紘彰君(電子機械工学科2年)がラジコン型相撲ロボットを動かして、スピードを見ていただきました。狭い土俵内を猛スピードで動き回るロボットを、見学の人たちは驚いてみていました。相撲ロボットがこれだけのパワーで動ける秘密は、強力な磁力による吸着があるからです。そうした点にも、高校生が関心を持ってくれました。

相撲ロボットの一番の魅力は、スピーディーで迫力ある試合と、全国の強いロボットと戦えることです。自由工房では、一人1台ロボットを作っています。地区予選を勝ち抜き、毎年、両国国技館で開催される全日本ロボット相撲大会に出場しています。

未経験者でも、先輩から技術を継承して、イチからロボットを作ることができます。

レスコンプロジェクト(上殿泰生君:機械工学科3年)

大会本選直前なので、各ロボットの調整をしながら、個別練習もしつつオープンセミナーの対応を6人で手分けして行いました。

見学にきていただいた方々には、レスコンの基本的な説明をして、実際にロボットが動くところを見ていただきました。

ロボットが大きいことに驚いたり、ダミヤンを救助する場面をみて「こんな救助方法もあるんだ」と感心している方もいました。どういう風に動いているのか? 関心を持って見ている方が多かったです。

レスコンは、チームでロボットを製作します。お互いに得意分野を持ち寄って、よりよいレスキュー活動ができるように、アイデアを出し合っています。ロボットの形状や、ダミヤンの救助方法には、制約が少ないので、ロボット製作の自由度は高いです。自分のアイデアをカタチにして、ロボットを作る楽しみがあります。

これから社会で活躍が期待されるレスキューロボットを、自由工房で一緒に作りませんか?

ヒト型ロボットプロジェクト(杉本大樹君:メディアコンピュータシステム学科2年)

今回のオープンキャンパスでは二足歩行ロボットの操縦体験をはじめ加工パーツ、市販キットなどの展示を行いました。

来場された方には、操縦体験をしてもらいました。実際に自分が操縦し二足歩行ロボットを動かせるとあって、楽しんで頂けました。その他の展示品などにも興味を示す方が多く、色々質問がありました。

ヒト型ロボットプロジェクトで使っている市販ホビーロボットは、一体あたり大体数万円〜十数万円するとても高価な物です。学生が手にするには少々難しいです。けれど、自由工房は、大学からの支援により、こうした機材を使うことができます。おかげで、貴重な経験ができ、スキルを積むことができる場になっています。

ヒト型ロボットプロジェクトは、バトルやファッションコンテスト、レスキューコンテストなど多種多様な大会があり自分に合った大会に出場することができます。

初心者でも市販されているキットから作り始めるので、比較的低いハードルからスタートできます。しっかりと活動していれば、1年後には自作でロボットを作れるようになれます。技術面に関しては、先輩がイチから指導するので特定の技能を持っている必要はありません。もちろん、初心者だけでなく経験者の方も大歓迎です!