2016年度技術講習会講師レポート

5月14日(土)と5月21日(土)の2日間、技術講習会を開催しました。

この講習会は、毎年春に新メンバーに、ロボット製作の基本を教えるために実施しています。

先輩から後輩に技術を伝承するためですが、講師役となることで、自分の技術や知識を振り返る貴重な機会にもなっています。

メンバー全員が、レベルアップしていけるように活動をしていきます。

また、自由工房では大会に出場するとレポートをウェブサイトにアップするので、プロのライターを招聘して文章講座を開催していただきました。文章講座は、1年生と一緒に全員で受講しました。

IMGP4116 IMGP4122

メンバー感想

向井 誠嗣朗(電子機械工学科3年)

僕は技術講習会の企画運営、フライス盤講師を任されました。

今年の新入生は前年と比べて非常に多く、また知能ロボコンの開催日も迫っていました。そこで前年とは少し違ったスケジュールを組むことにしました。

前年は手加工、大型機械、電子回路の3つの分野を日ごとに分けて講習会を行っていました。今回はそれを改め、受講生を二つのグループに分け、それぞれのグループが受ける分野をローテーションしていく形を取りました。

これにより講師や受講生の負担は増えましたが、講習会を二日に収めることができました。

予定していた時間より終わる時間が遅かったことから、もっと講師の時間配分に気を配るべきだったと反省しています。次の講習会のために、受講生に話を聞きながら問題点をまとめておこうと思います。

高木裕一郎(電子機械工学科4年)

自分は、大型加工機械の旋盤,フライス盤の講師のサポーターとして参加しました。午前中は講師が説明で手間取っているところを手伝ったりしていました。午後からは、フライス盤の講師としてフライス盤の説明をしていました。旋盤・フライス盤の講習が終わった後は、片付けをしていました。

今回の技術講習会では、旋盤・フライス盤の講習の時間が短かったです。特にフライス盤での加工をすべて教える事はできませんでした。旋盤とフライス盤を教えるには、最低でも2時間ぐらい、1回生に操作させる場合は3時間ぐらい必要です。

1回生には、また旋盤とフライス盤を個別で教えなけなければならないと思います。

藤江啓太(電子機械工学科4年)

今回の技術講習会で僕は電気・電子部門の講師をしました。当初は、2、3回生のメンバーが講師をする予定でしたが、補講などの都合により講師を担当できないということで、急遽講師を務めることになりました。資料の更新や課題の確認などで時間をとられてしまい、練習を行うことができない状態での講習会となりました。

講習会本番、テスター講習の方はアナログテスタを日ごろ使わなかったということもあり、受講生と一緒に復習する形で進めていきました。抵抗の測定では、カラーコードをわからないようにするために黒塗りしました。抵抗値は、100Ωや1kΩといった目盛で読み取りやすいものから、330Ωや4.7kΩといった目盛と目盛の間を自分で読まないといけない読み取りにくいものと2種類用意し、測定を行わせました。受講生の皆さんは読み取りに苦労しながらもしっかり測定して、測定方法を理解していたと思います。

はんだづけ講習では、はんだづけの基礎である「こて先にはんだを盛ってからはんだ付けしない」や「部品は背の低いものからはんだづけする」といったことを説明してから実習に移りました。受講者がはんだづけの経験が浅いということもあり、こちら側がサポートする形で実習を進めていきました。うまくはんだづけをできずにランドを剥がしてしまうような姿もありましたが、最終的にはコツをつかんではんだづけできていることを確認することができました。

講習会の反省としては、講師の練習不足や準備不足などによる時間のロスがあったことです。テスター講習では一部理解不足な点があり説明を濁してしまうようなことをしてしまいました。また、はんだ付け講習では見本を用意していなかったこと、はんだづけを教えるときにどうしても感覚でやるといったような説明不足な点を反省しなければいけないなと思いました。この点につきましては、テスター・はんだ付け講習の課題の感想を読み、来年度講師をするメンバーに引継ぎを行いたいと思います。

上神健二(電子機械工学科3年)

今回の2週に渡る技術講習会では、講師不足ということもあり「ボール盤」・「コンタマシン」・「やすりがけ」など、細かいのも合わせて6つの工具・工作機械を新入生に教えました。

また、今年は新入生が例年より多く自由工房に入ってくれたおかげで、朝・昼1回ずつが2週で合計4回同じことを教えるというスケジュールでした。4回も教えたので、僕の頭からは消えないでしょう。

さて、自分もついこの間は技術講習会を受けていたなと思えば、今度は教える立場になっているので驚きです。これからは新入生に技術向上のため、バンバン加工をしてもらおうかと考えております。工具・工作機械の安全な使い方はしっかり教えましたので、どうかケガだけはしないように気を付けてもらいたいです。

今回の技術講習会は改めて工具・工作機械の正しい使い方を見つめ直せる絶好の機会でした。これからは安全第一に、より良いモノを作っていきます。

阪部佑麻(機械工学科2年)

今回、私は技術講習会で電子回路講習の助手として、藤江さんのサポートを行いました。

午前は、テスタ講習。午後は、はんだ付けとLED回路の作成を行いました。テスタ講習では、抵抗(オーム)の測り方をまず紹介しました。使ったテスタがアナログテスタなこともあり、0オーム調整や目盛りの読み取りが難しいこともありましたが、みなさんそれぞれ各抵抗を測っていました。また、電池の電圧測定も行いレンジをDCVに合わして測定しました。

午後のはんだ付けは、LEDと抵抗、スイッチを使った回路を作成しました。はんだ付けをして回路を作成しました。回路図通りに作ってもらい、スイッチのON,OFFでLEDがどうなるか? を確かめてもらいました。

最後に、午前に使ってもらったテスタで導通チェックをしてもらい終了しました。

テスタを使う際、AC(Alternative Current)V交流電圧の測定に使用する部分など、ちょっとしたワンポイントも紹介できてよかったです。

橋本 悠杜(情報工学科3年)

私は技術講習者として、曲げ器とタップを担当しました。

上神君の後に行うため、上神君の機械講習の説明が終わると、変わって私が担当する、という形を採りました。

私が担当した曲げ器とタップですが、設置している曲げ器の許容値と、その曲げ器の使い方を教えました。またタップでは、タッピングペーストと、バイス(ネジ穴を切削するドリル)と、ドライバ(バイスを固定し、力を効率よく伝達する補助器具)、それと補足事項も教えました。

3年目ということもあり、また前年のこともあったのですが、スムーズに行けた、と思います。ただ、ネジ穴を切削するための適切な穴が無かったり、また使用する適切な厚さの鉄板が、それ程無かったので、前もって準備する必要があると、私として思っています。対応するネジ口径とバイスも、もっと楽に説明できるような、別途のリストも欲しいと、私は思いました。

藤田 勝(電子機械工学科3年)

今回、技術講習会で安全講習の講師を担当していました。

前年に比べ日程、担当講師が決まるのが遅く、練習時間があまりとれませんでした。

スライド等は前年のものを使用した為、不備なく、円滑に進みました。スライド10枚予定30分に対し、具体的な例示を頻繁にしたため、15分オーバーしてしまいました。

ですが、具体な例示をすることにより、事故が起きる危険性を減らすことができたと思います。

今回話した内容をまとめ、次年度に引き継ごうと思います。

時間がオーバーしたことに関しては、前もっての練習で例示を厳選するなどして時間を削りたいです。次年度の時間割を決める際に参考としたいです。

松下詠一郎(電気電子工学科2年)

自分は技術講習会に全日予定があり、文章講座にしか参加できませんでしたが、日本語の並びの大事さを理解できたので参加してよかったです。参加したおかげで日本語の難しさを再確認しました。

スナップ

IMGP4125 IMGP4091

IMGP4112 IMGP4113

IMGP4118 IMGP4121