2012年5月12日 技術講習会【手加工編】

今年も新メンバーを迎えて、技術講習会を開催しました。15名の新メンバーが熱心に講師の話を聞いて実習を受けました。

この講習会では、先輩が講師となって、後輩にレクチャーします。これは、新メンバーに自由工房内の工具や設備を正しく使うための知識を学んでもらうと同時に、先輩が後輩へ技術指導することで自身の技術を見直すきっかけにもなっています。

例年、受講生だけでなく、指導する側にも実のある講習会となっています。

第1回目は、ロボットを作る上で必ず使う基本的な工具・機械の講習を行いました。初めに行った安全講習は怪我がないように、安全に作業するために座学を受けてもらいました。

講習会では、課題も出ます。講習で習ったことを試したいのか、終了後すぐに課題に取り込んでいる人が何人もいました。

カリキュラム

内容 担当
安全講習 中森智史君(電子機械工学科2年)
測定器の使い方 上殿泰生君(機械工学科3年)
ケガキ作業 目黒隼人君(機械工学科3年)
ヤスリ作業 鹿島健吾君(電子機械工学科3年)
コンタマシン作業 魚井成晃君(機械工学科3年)
タップ作業 奥田友彦君(機械工学科3年)
板金曲げ作業 中井智貴君(電子機械工学科3年)
ボール盤作業 鮫島智樹君(電子機械工学科2年)
ドリル研磨 池田紘彰君(電子機械工学科2年)

スタッフコメント

中森智史君(電子機械工学科2年)

今年は講習日程を例年より多くしたり拡充しています。

私は今回、安全講習を担当しました。内容については前年度と同じく、安全についての心構えや工作作業を行う上で大切な事柄を説明しました。安全講習は内容こそ基本的なものの、重要なことなので予定よりも多く話をさせていただきました。

今後とも、自由工房でより良い製作活動が行われればと思います。

上殿泰生君(機械工学科3年)

私は今回、計測について講習を担当しました。去年の技術講習会でも同じ分野を担当したので、ほかの皆と比べると幾分楽に臨めました。

しかし、測定・計測はものづくり・加工という作業の中で最も基礎となる部分です。どのような寸法のものをつくるのか、どこに穴を開けるのか、というのもすべて材料を計測・測定するところからはじまります。

去年と同様に講習を受けてくれた皆にはわかりやすく、確実に理解できる様に心がけて説明しました。

講習を受けた皆が「わかりました」「なるほど」と頷いてくれると頑張って説明した私たちスタッフもとてもうれしく感じます。この技術講習会から講習を受けた後に新入生たちは自由工房の機械を使って活動していきます

怪我のないように、丁寧に作業してくれることをこの講習を通じて学んでくれたと思っています。

目黒隼人君(機械工学科3年)

今回初めて技術講習会のスタッフをさせていただきました。やる前はしっかり説明できるか不安でしたが、いざやってみると割と自然に、練習した時よりもスムーズに説明できた感触がありました。

私はケガキについて説明しました。ケガキは、加工をする前の重要な作業であることを強調して説明しました。

反省点としては、ポンチをもう少し練習しとくべきでした。どうもポンチを打つときずれることが多いので、これは練習して慣れるしかありません。人前で手本を見せることで、自分の作業を客観視するいい機会になりました。

鹿島健吾君(電子機械工学科3年)

私は、今回の講習会でヤスリがけを教えました。人に教えてみて思ったのは、自分が感覚で作業していることを言葉で説明するのは難しいということです。

実際、私は高校や趣味でヤスリがけの知識があり、なおかつ作業もそれなりにしてきたので、いざ改めて人に伝えようとすると、どうしても厳しいものがありました。新入生には基本的なことを教えたので、あとは数をこなしていってほしいです。

魚井成晃君(機械工学科3年)

今回は、田中君が休みだったので急遽代理でコンターマシーンの説明をしました。

コンターマシンの説明は、去年のやったので、大丈夫だと思ったのですが、あまり内容が固まっていなかったので、少しグダグダになりました。だけど、教えたいポイントはしっかりと教えたと思います。

今後とも、技術の伝承が出来て行けたら良いと思いました。

奥田友彦君(機械工学科3年)

事故などもなく、無事に1回目の技術講習会が終了したことにほっとしています。

進行についてはグダグダなところが多く、私自身も対応しきれない場面があり、途中少し不安になることもありました。とくに講習予定時間が30分程遅れたのは、運営している人たちにとって大きな反省点になったと思います。

私が担当した「タップ講習」については、特に問題はありませんでした。内容が比較的簡単なこともあってか、新入生の方々も疑問や不安を持っているようには見受けられませんでした。強いて挙げるなら、「タップドリルを折ったら自己負担」ということを教えたとき、彼らの顔が少々強張っていたような気がします。

あと個人的なことですが、今回の講習を通して自分のあがり症てきな一面を再認識しました。しかし、もっと酷かった小学生のころと比べると症状も軽くなってきたように思い、嬉しく思います。

中井智貴君(電子機械工学科3年)

私は、板金を担当しました。去年はフライス盤を担当していましたが、今年はフライス盤は2年生に任せ、寝屋川の工房では使用する人が少ない板金をすることになりました。

板金を教える上で難しいと思ったことは、曲げる場所を考えないといけないことだと思いました。1カ所なら考えなくてもいいけれど、同じ材料で2カ所以上曲げるときは、どこから曲げればよいか考えないといけなかったことです。教える為に勉強したので、これから自分も板金の技術も使っていきたいと思います。

鮫島智樹君(電子機械工学科2年)

技術講習会とは、新入生の為に工具の一通りの使い方を教えて、ある程度使えるようになってもらうための講習会です。僕の技術講習会での担当はボール盤でした。

ボール盤は、材料にネジなどで留める為に穴を開ける機械で、とても使用頻度の高い機械です。そんな機械の説明を任されたわけですが する前はちゃんと出来るか不安でしたが、結構練習通りにできました。

言わなければならないことは、全て言えたと思うし、練習中に注意された「声が小さい」というのも少し大きくしたので大丈夫だったと思います。

寝屋川組と四條畷組の2組に説明しましたが寝屋川組の時がかんでしまって、あまり上手くできなかったのが残念です。大変でしたが、無事に終わって良かったと思います。

池田紘彰君(電子機械工学科2年)

「ドリル研磨」作業の講師をしました。

内容は、消耗品であるドリルをグラインダーと呼ばれる機械を使って研磨する作業です。この作業は、一度見聞きしただけでは理解するのが少し難しいです。なので、できるだけ解りやすく説明するように心がけました。

普段、大勢の人に物事を教える機会が少ないので、今回の講習会は自分にとってもいい経験になりました。

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