MISUMI presents第29回ROBO-ONE/MISUMI presents第13回ROBO-ONE Ligh
2016年9月24日~25日、神奈川県立青少年センターにおいて「MISUMI presents第29回ROBO-ONE/MISUMI presents第13回ROBO-ONE Ligh」が開催されました。大阪電気通信大学自由工房からは4名が参加しました。
関 悠伍君(電気電子工学科2年)が3位に入賞。史上初の投げ技を決めて技術賞も受賞しました。
メンバー感想
関 悠伍(電気電子工学科2年)
私は「OneShot」という新型のロボットで「MISUMI presents第13回ROBO-ONE Ligh」に出場しました。
今回のロボットはヒト型ではなく変わった構成にしました。ROBO-ONE Lightのルールでまだまだ発展していない“大技”へ挑戦したかったからです。
ROBO-ONE Lightは年々ルールが厳しくなっており、攻撃の手段の幅というのが極めて狭くなってきています。その狭くなったルールの範囲内で勝利を収めるには、「操縦技術を大きく向上させる」、「他の人がやっていない攻撃方法を行う」の2択であると考えました。操縦技術に自信のなかった私は、複数の大技を繰り出せるロボットになるよう意識して設計を行いました。
しかし、ROBO-ONE Lightは重量1kgまでという制約があり、多彩な大技を行うために関節を増やすことは容易ではありません。なので、トルクが絶対に必要な下半身には、高い性能を発揮するために軽量で性能の高いモータを採用し、上半身には腕という関節を多く持つ部分を撤去し、胴体を動かす部位と相手を挟む部位にのみ高出力のモータを採用することで、重量の同じ同格の相手を投げることのできる構成としました。
結果は第3位入賞でした。技術賞も受賞できたので、次回も頑張りたいです。
三谷一輝(情報学科2年)
私はMISUMI presents 第13回ROBO-ONE Lightと、MISUMI presents第29回ROBO-ONEに参加しました。
MISUMI presents第13回ROBO-ONE Lightには「SmallFighter」という機体で参加しました。この大会に参加するために、1kg以下の重量で設計しました。重量1kg以上でも参加が許可されている市販キット機と大会で当たっても相手を倒すことができるように、肩にトルクの高いサーボモーターを採用しました。
そのおかげで大会では、自作機に1回、純正機に2回勝つことができ、ベスト16まで勝ち上がれました。しかし4回戦で、用意していた攻撃が捨て身技として取られ、使うことができなくなってしまいました。
そして、攻撃手段がなくなったため負けてしまいました。
次の大会には上半身のサーボの数を増やし、攻撃の種類を多く準備していきたいと思いました。
MISUMI presents第29回ROBO-ONEは「OldFighter」という機体で参加しました。この機体は昔のサーボモーターを使っているのでトルクがあまり高くなく、ほとんどの軸をダブルサーボ、もしくは長穴減速で動かしています。大会では予選を通過できましたが、本選では、起き上がりをすることができずに負けてしまいました。
次回までに対策として、起き上がりのようなモーションは複数用意するべきだと思いました。
太田 祐(情報学科2年)
私は、昨年と違ってROBO-ONE LightではなくROBO-ONEに出場しました。使用した機体は「みなわ」です。ROBO-ONEは重量3キロ級のロボットでバトルを行う大会です。10年以上も行われている大会で、自由工房 ヒト型ロボットプロジェクトとしては3年前から挑戦しています。
前回私はROBO-ONE Lightに出たのですが、これは重量1キロ以下のロボットでバトルを行うものです。このROBO-ONE Lightに出場した時は同輩の関君が設計してくれたロボットで出場しました。今回は自分が設計したロボットで参加することができました。今までに作っていた1.8kg級とは違い、設計もかなり難しく何よりパーツが大きいので組み立ても苦労しました。モーションデータも今までよりも精度がいるもので大変でした。
大会の結果は予選を通過し、一回戦敗退でした。今大会の結果は、私個人としては満足しています。
ROBO-ONEには今大会が初出場なので、予選通過を目標に頑張ってきました。ROBO-ONEの予選の倍率は約3倍だったので、その中を勝ち抜けただけでもとても満足です。
とはいえ1回戦敗退は悔しいので、次はロボットとモーションをもっと洗練されたものに仕上げて、3回戦突破を目標に頑張りたいと思います。
尾西 克之(情報学科2年)
ROBO-ONE Lightには公認ロボットという制度があります。今回はこの制度を利用し、市販キットのKHR3-HVで出場しました。結果は初戦敗退でした。
お互い2ダウンというところまでいったのですが、最後はダウンを決められ負けてしまいました。初めて出た大きい大会でダウンは取れたので、そこは良かったと考えています。
今回の大会ではKHR3が半分程出場していました。そこで重要になってくるのはやはりモーションです。僕は今回作ったモーションを見て1回くらいは勝てるかなと、思っていました。しかし、大会で見た他のKHR3は自分の機体とは違うのではないかと思うくらい、よく動いていました。
今回の大会は、見事にKHR3が優勝し幕を閉じました。
僕は今回の大会で、いかに自分のモーション作成技術がまだまだであるかと思い知らされました。大会の結果はすぐに負けてしまいましたが、他の方々の素晴らしい機体を実際に自分の目で見れたというのはいい経験になりました。
次回の大会は、冬に神戸で行われるので、自作機を作成し、今回のような自己満足だけで完結するようなモーションではなく、完成されたモーションと共に大会に臨みたいと考えています。
スナップ