2013年度技術講習会

例年通り新メンバーに、これから自由工房で活動するための技術を身につけてもらうために技術講習会を開催しました。3日間に渡り「安全講習/工作機械(1)」「工作機械編(2)」「電子回路編」を行いました。

この技術講習会は、1年生に正しい機械工具に知識を持ち安全に作業してもらう目的です。同時に、上級生が講師を務め、自分の知識を復習すると同時に後輩へ技術を伝承しています。講習会を終えた新メンバーが、これから自由工房で楽しくモノづくりをしていくことに期待します。

最終日には、恒例の自由工房鍋とたこ焼きで新入生歓迎会を開き、メンバーの親睦を深めました。

受講生の感想

大西智之君(電子機械工学科1年)

今回、自由工房技術講習会に参加し多数の機械加工や測定のしかたなどを3週間にわたり教わった。1日目ではケガキ、ヤスリ作業、タップ作業などの手加工、ボール盤、ノコ盤、ドリル研磨などの比較的単純な機械加工を教わりました。

後のモーター止め作成の課題では、これらを使用して1つのアルミの材料から加工していき作成しました。私は家の事情で課題の提出が遅れてしまいました。次からはしっかり期限を守っていきたいと思います。

2日目には大型加工機器の旋盤、フライス盤の使い方について教わると共に実際に体験させてもらいました。大型機器というのもあり、旋盤1つで素材の直径を小さくしたり、円柱型の素材に穴を掘ったりと様々な使い方がありました。フライス盤は時間の都合上最後まで触れませんでしたが、とても良い体験ができました。

3日目にはテスターの使い方、ハンダのつけ方を教わりました。ハンダ作業は何回かしたことがありますが、久々だったのでまったく覚えていませんでした。いい勉強になりました。マイコンカーラリーではハンダ作業とテスターはよく使うらしいので早めにマスターしておきたいです。

今回の講習会では、機械加工機器の安全な使い方、手加工の重要性、正確な測定の仕方を学び、とても良い勉強になりました。今後本格的にMCRのマシンを作っていく上でこの講習会で教わったことを生かしていきたいと思います。

大橋 賢嵩君(情報学科1年)

テスターとハンダ鏝の使用法を教えてもらい、実際に使うことでしっかりと使い方を覚えることができました。

特に午前のテスターの講習では、初めてテスターを使ったので最初はどういった用途の道具かもわかりませんでしたが、講習が終わったころには手順と注意事項も覚えられました。

ハンダは小学生のころに使ったきりだったので、失敗しない様に気を付けたのですが案の定失敗して、先輩方にいくらかアドバイスいただき、こちらも何とかできるようになりました。今回の講習は自分にとってはすごく為になるものだったと思っています。

大野拓美君(情報学科1年)

技術講習会に参加しました。午前ではテスターの使い方を教えてもらいました。Ω調整などにも戸惑いつつもきちんと実践し、乾電池の電流を測ったりしました。その後、配られた抵抗を抵抗値測定をしたところ2kΩという値が出て驚きました。

午後は、ハンダを使い基本的なダイオード回路を作りました。スイッチをリード線でつなぐとき正確に繋げているかどうか不安でしたが、全体をハンダ付けした後に電流を流したときにようやく間違ってなかったことがわかりました。

ハンダ付け自体は中学時代にやったことがあったため難しいとは感じませんでしたが、回路を作ったりはあまりしたことがなかったため、手間どってしまいました。

全体としては、スムーズにできなかったが、結果としてテスターとハンダを使いこなすことができたので有意義な講習会だったと思いました。

奥村優策君(電子機械工学科1年)

今回の技術研修を受けて各種加工機材及び、各種工具、測定器具の扱い方や、その際の注意点の説明を聞き、実習課題でそれらの実践を行いました。実習では理解はできていても、それがうまく実行できずに失敗することもあり、予想以上に難しかったです。特に加工作業は時間がかかる上に規格が厳しく、ずれが生じやすくて大変でした。

ハンダ作業は、ハンダ同士が付きづらかったり、ハンダが溶けにくくなったりしましたが難しさ自体はそれほど感じませんでした。

柏原颯人君(電子機械工学科1年)

技術講習会を受け様々な機械の使い方、名称などを知ることができました。そして、課題でモータを付ける部品を作りましたが、初めての製作だったので上手い事作ることができませんでした。でも、そこから先輩や出来る人に色々アドバイスをもらい多少マシな部品を加工することができました。そして来週から先輩に電気、機械を教えてもらいます。

しっかり勉強をして先輩方に認められるような技術や知識を磨いていきたいと思います。

董 和也(電子機械工学科1年)

3回の技術講習会を振り返って、さまざまな器具の使い方を教えてもらいました。初めて見る器具が多かったのですが、課題制作を通して先輩からのアドバイスをもらい、苦戦していたドリルやネジ抜きができました。プライス盤や旋盤については操作が複雑で、実際に旋盤の操作を体験してみると、決められた長さを正確に加工できませんでした。

電気回路では、はんだづけを練習しながら回路を作りました。まだまだ器具の使い方には慣れていないのですが、課題などの実践を重ねて慣れるように頑張ります。

近藤 吏君(電子機械工学科1年)

3日間の技術講習会を受講し、先輩方の説明がとてもわかりやすいので良く身についたと思います。高校が工業校ということで、いくつか授業で使った事のある工作機器もありましたが、ほとんど忘れてしまっていたので非常に良い復習になりました。特にボール盤やフライス盤はこれから先の作業にあたって、欠かすことのできない物になるでしょうからメモしたことを忘れないようにします。それでも分からないところや忘れてしまう箇所が出てきてしまうと思うので、その部分はまた先輩方に尋ねたり、友人とともに確かめ合って確実に使えるようにしていこうと思います。

最終日の歓迎会、鍋や飲み物をいただき周囲の人たちと交流できてとても楽しかったです。

高木裕一郎君(電子機械工学科1年)

3日間の講習会がありましたが1日目は、用事があっていけませんでした。課題は放課後に先輩方に教えてもらいながらやりましたが、とてもたいへんでした。

2日目の講習では、フライス盤は説明が長くて、操作があまりできなかったのが残念でした。旋盤は、操作はできたのですが緊張してうまくできませんでした。フライス盤も旋盤も使えるように頑張りたいです。

3日目の講習では、テスターやハンダごてを扱いました。使い方のほうは、中学生、高校生にやっていたので復習になりましたが、回路を作るときがたいへんでした。歓迎会は、料理は美味しかったしにぎやかだったので、いい歓迎会でした。

谷 晋一郎(機械工学科1年)

新入生歓迎会の時に自己紹介をしてマイク持ちながら、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いしますと言った。たこ焼きとお菓子食べたりしておいしかったです。ジュース飲み過ぎてお腹いっぱいになった。技術講習会の回路編では、はんだを付けるときにきれいに全部丸くすることができなかったのが残念ですが、完成できてよかったです。回路をつくるのにこまごまして手こずってしまった。次は手こずらないように頑張ろうと思います。

藤江啓太君(電子機械工学科1年)

工作機械編1では、手加工の基礎を学びました。ドリル研磨以外は高校生の部活動である程度したことがあるのでわかっていたつもりでしたが、忘れている部分や知らなかったこともあり、勉強になりました。

工作機械編2では、大型工作機械の旋盤とフライス盤の使い方について学びました。旋盤とフライス盤は高校生のときにあまり触れる機会がなかったので、どういう機械なのかあまりわかりませんでした。旋盤、フライス盤共に準備に時間がかかりとても大変そうでした。時間を見つけてこの二つの工作機械の使い方をマスターしていきたいと思います。

電子回路編では、テスターの使い方とハンダづけについて学びました。高校生のときはデジタルテスターを主に使用し、アナログテスターはあまり使用していなかったので最初は戸惑いましたが、使っているうちにあまりデジタルテスターと変わらないことがわかりました。ハンダづけに関しては、久々だったのでうまいことハンダを盛れず苦戦しました。今回の講習会で学んだことを生かしてものづくりを行って生きたいと思います。

講師の感想

阿部 史和(メディアコンピュータシステム学科3年)

今回で二回目の幹事をさせていただいたが、前回の追い出しコンパと比べると大分落ち着いて行えたと思う。しかしそれでも色々至らなかった部分があったのでその点を主に書いていこうと思う。

まず新人歓迎会を行うにあたって一ヶ月ほど前から準備を始めるべきだったのだが、卒業研究の方に時間を取られてあまり準備を進められなかった。具体的には出席確認と集金を集め始めるのが遅く、前日まで3分の1ほどの人数確認が出来なかった。また、作業員の選定もなかなか決まらず、前日にやっと決まる始末だった。来期はこれらを踏まえてもう少し連絡と選定を早める必要がある。

当日の分では買出し、調理の準備と時間については特に問題なかったが、技術講習会終了直後の会場設置で準備に手間取る、調理終了後に一部の不足した食品を買いに行かせず結局鍋の補給が遅れる、度数の高い酒が多すぎて自分が酔いつぶれるなどの問題が出てしまった。特に幹事である自分が酒で酔いつぶれてしまったのは今回の総括で一番の問題として取り上げられた。自分自身立場を忘れて自重せずに飲んでいたのはかなり責任を感じている。次回の幹事にはこうならないよう口うるさくするつもりだ。

今回のまとめとして、良い点では食材がほとんど消費できた、買出しや調理が早く終えられた、ある程度の予想していた金額で収められた等だろう。周りの評価では例年通りつつがなく済ませられたと思われた。しかし自分としてはまだまだ至らなかった点があったと思っているので、次回からの幹事である後輩にはその点を解消して仕事を完遂してもらいたい。

大西祐喜君(通信工学科3年)

私は今回の技術講習会でヤスリがけの講師と電子回路の補助員を担当しました。ヤスリがけは仕上げ作業なのでちゃんとできてなくても加工物は使えたりしますが、見た目の綺麗さや触り心地が良くなり、バリをしっかり取り除く事によって怪我する危険性もなくなるので新メンバーにはしっかりマスターしてもらいたいです。

電子回路の講習は四條畷からも受講生が来ており、人数が多くて大変でしたが全員回路を動作させることができたので良かったと思います。

垣内大輝君(工学部機械工学科3年)

感動しました。今回の技術講習会では、新入生より3カ月ほど早く入いらせていただいていた僕は、ボール盤などの簡単な作業はもうすでに教えてもらっていました。なので、1週目の技術講習会では今まで教えていただいたことの復習に感じました。1週目にした内容はやすりがけ、ポンチ、ボール盤、こういった簡単な基本的な作業でした。

しかし、2週目の技術講習会は感動しました(笑)。その内容は旋盤やフライス盤などの大型工作機械を教えていただきました。大型機械を扱うというのは、僕に始めてのことで、その全てが新鮮に感じました、これから加工をしていくので今回教えてもらった事をたくさんいかしていきたいです。

近藤由規君(電子機械工学科2年)

技術講習会で講師をやって話を聞いてもらったけれど、プログラム担当の自分にとっては得意なことではないのでわかりやすく教えられたかどうか微妙だったと思います。でも2回やった内、確実に2回目のほうが良くなりました。教えている時メモを取ってもらえていたことがうれしかったです。

新入生歓迎会で先輩はもっと新入生に接していくべきだったと思います。そのために何かトランプなどの何でもいいからみんなで遊べるゲームをやればよかった思いました。あと賞味期限切れの材料がいっぱいあって食べてしまったので、そういうのは問題になったら大変だから気を付けるべきだと思います。

1年生の時とは違い、2年生の新入生歓迎会は自分も自由工房になれているので仲間や先輩らとゲームしたり2次会にいったりして楽しかったです。

鮫島智樹君(電子機械工学科3年)

僕は技術講習会で、安全講習の説明と全体の指揮を担当しました。安全講習は、プレゼンテーションの本文を見渡しただけで、全然練習をしていませんでした。なので、持ち時間よりも5分以上時間が余ってしまったり、話すときに噛み噛みだったりと散々でした。

あと、全体の指揮は、準備が全然出来ていなかったので、ぐだぐだになってしまいました。もっと早めに、しっかりと準備すべきだったなと思いました。次からはちゃんとするようにしようと思います。

田中 亮君(電子機械工学科3年)

技術講習会で測定器を教えることになり、上殿泰生さん(機械工学科4年)に事前チェックしてもらうことになりました。

1回チェックしてもらえば、ノギス自体はよく使っているので大丈夫だと考えていましたが思っていたよりも話すことができませんでした。それから、準備時間があまりなく3回ぐらい見てもらいましたが、完璧に話せるようにはなりませんでした。

しかし当日は、予定していた順番では話せませんでしたが、教えるべきことはすべて伝えることができました。新メンバーに実際に測定器を使ってもらうこともできたのでよかったと思います。

また、高城康一君(電子機械工学科2年)が教えるノコ盤のチェックすることになっていました。5回ぐらいしか見ることができず、最後まで修正を繰り返して合格を出すことができなかったことが残念でした。でも当日は詰まりながらも言えていたようなのでよかったと思います。

中村 介君(機械工学科3年)

今回、ドリル研磨の講師役を行うことになり、私自身のドリル研磨を行った経験が少ないため、しっかりと講習を行うことができるのだろうか、力不足ではないだろうか、と考えました。、講師役が決まってから講習の練習時間が非常に少なかったですが、魚井成晃さん(機械工学科4年)との練習もあり、無事に練習の時と同じように講習を行うことができました。

この講義をやり終えて、私自身もドリル研磨の扱いを思い出すこともでき、新入生も講義の内容を分かって頂けたようなので、非常に有意義でした。

また、今回は急遽3週目に行った、電子回路講習会にもアシスタントとして参加することになり、手伝うことになりました。実際は私自身がわかる範囲というのはとても狭く、ハンダ付けの技術はありましたが、LEDの足がないときのプラスマイナスの見分け方がわからなかったり知識の面での問題が浮き彫りになりました。今後、知識を蓄えることが必要だと痛感しました。

三原和也君(通信工学科3年)

去年に引き続き、電子回路作成とテスターの使い方の講師をしました。午前にテスターの使い方を勉強してもらい、午後に回路作成をしてもらいました。午前の内容としては、テスターのレンジ切り替えの意味と、電池の測定と抵抗の測定、オームの法則の復習です。受講生の態度は、みんなまじめにノートを取ってくれていました。

午後は、回路動作の説明、ハンダ付けの仕方と実際に回路製作してもらいました。全員動作していました。時間以内に全員が完成してくれて良かったです。講習会の3日前ぐらいに急に人数が増えて、こて台が足りなくなったりしたので、来年の講師には、人数確認をしっかりしてもらいたいと思います。

清家悠太郎君(電子機械工学科2年)

講習会にて、ボール盤講習の担当をしました。今回の反省点としては練習量が少なかったことです。事前に1回しか練習していません。重要な部分は教えられたと思うのですが、講習中、少し間が悪かったり、説明する順番を間違えたり、忘れてしまったりしていました。

あと練習量が足りてないためしゃべり方もわずかに変だったと思います。

前回の講習会に自分は出ていなくて流れが少しわからなかったのもあります。ですが、時間はあったのでわからないことは本来、先輩に相談し、練習をもっと見てもらうべきでした。

今回のことは来年の講習会や別のこと、主に何かを発表する場面で生かしていきたいと思います。

高城康一君(電子機械工学科2年)

私は、技術講習会でノコ盤の講師役をしました。講師役は初めてで、自分の言葉の出づらい体質もあり、上手くできるか不安でした。なので、できるだけ講師の練習をする日をとりました。初めは自分でもわかるくらい下手くそで、言葉が止まったり、噛んだりしていました。徐々に上手くできるようになっていきました。

本番では、緊張しないようにリラックスしてするように心がけました。実際、緊張は殆どしませんでしたが、講習中に少し言葉を噛んでしまいました。それでも教えるべきことは伝えられたので良かったです。

鼓 悠介君(環境技術学科2年)

今回フライスの講習を担当した感想です。フライス盤は教える内容が多く、使い方を間違えると大きな怪我に繋がる機械なので、教えるのが大変でした。一つ一つ動作を確認しながら丁寧に教えることをこころがけました。それでいて、限られた時間内に全てを教えるのはなかなか大変でした。来年は後輩がフライス盤の講習をする時、練習を一緒にしコツなどを話し合いながら教えて行きたいと思います。

西原琢也君(電子機械工学科2年)

私は旋盤講習を担当しました。今回、旋盤という工作機械はこういうものであるという初歩的なことを主軸として教えました。また、旋盤での加工も基本的なことに絞った講習内容にしました。良かった点はホワイトボードを用意してきて、絵で説明したり、数式を言葉ではなくちゃんと文字として見えるようにしたことだと思います。

悪かった点は、あまり練習していなくて途中で説明がとぎれとぎれになったり、一部内容が頭から抜けてしまったりと人前での説明に慣れていないところを改めて実感することになり、自分でも情けないものになったと思います。

なので、人前でなにか説明するときはこのことを忘れずに、内容をしっかりと覚えて練習を何回もしてから備えたいです。

平戸祐司君(電子機械工学科2年)

私は、技術講習会でタップ作業について後輩たちに教えました。講師をやるために事前に先輩たちに指導をしてもらいました。人に教えるのは苦手でしたが、先輩達が細かいところまで教えてくれました。分からないところや、疑問に思ったことは積極的に聞けて、本番に臨みました。当日2チームに分けて作業の説明をし、2回とも制限時間内におさめ、自分の勤めができたと思います。

この経験は、今後の自分のためにもなったし、また後輩から分からないことを聞かれたら答えられるようにしたいです。

廣田晋也君(電子機械工学科2年)

僕は2回生ですが1回生の時、講習を受けてないため今回は新入生と一緒に講習を受けました。初日と2日目に行われた、加工や測定に使用する道具の使い方や注意点に関しては、大半の物をすでに使用しているため、説明内容が非常によく理解できました。また、新たに使った事の無い旋盤の使用方法や、ボール盤を使う時にドリルの径に対してどのように速度を変更させるか、またタップの開け方など新たに知る期会となって非常に充実ていました。個人的に満足できる結果となりました。

私の場合教えてくれるのが見知った顔の同期や先輩達なので、疑問点も積極的に聞くことができたのも満足することができた理由になったと思います。

最終日の回路は初めてハンダを経験しました。もともと回路などは苦手と言うのもあり、スムーズに作業することはできませんでしたが、今後の作業で必要となる重要な内容なので教えてもらった事プラス個人的に回路の勉強を続けていきたいです。

今回は教えてもらう側でしたが次は新入生に教える期会があればとおもいます。