2014年度技術講習会

新メンバーに、自由工房で活動するための技術を身につけてもらうため、技術講習会を開催しました。5月10日から毎週土曜日、3回に渡り「安全講習/工作機械(1)」「工作機械編(2)」「電子回路編」を実施。今年は初めての試みとしてて、大阪在住のライターを招き、文章講座も取り入れました。

技術講習会の第一の目的は、1年生に正しい機械工具の知識を持ち、安全に作業してもらうこととです。講習会を終えた新メンバーが、これから自由工房で楽しくモノづくりをしていくことに期待します。

最終日には、恒例の自由工房鍋とたこ焼きで新入生歓迎会を開き、メンバーの親睦を深めました。

新メンバー感想

上神健二(電子機械工学科1年)

僕は3週に渡る技術講習会に全て参加しました。技術講習会では技術はもちろんのこと、自由工房で活動を行うにあたって必要不可欠なことを教えていただきました。

例えば、材料を切断する「コンタマシン」や穴を開けるための「ボール盤」、さらに高い精度を求めるための「旋盤」や「フライス盤」などがありました。

そして、1回目の講習会の後に課題が出されました。習いたてでもできるくらい簡単な、材料の加工だったんですが、いざ自分で一から機械を動かそうとしたら手順を忘れてしまってたりして、思った以上に時間がかかってしまいました……。しかも、仕上がりの質の悪いことこの上ありません。

今、そしてこれから僕は、何をしていけばいいのか? ずばりそれは、練習をすることだと思います。何回も何回も機械や器具に触ることによって、加工の質を高めるだけでなく、加工時間を短縮させることができます。

それと今、先輩方がコンテストに向けラストスパートをかけている中、自分が少しでも力になれるなら、積極的に動いていきたいと思います。

楽しく頑張ります! よろしくお願いします!!

川中裕士君(電子機械工学科1年)

最終日は、テスターの使い方とはんだの使い方を学びました。遅刻してしまいテスターの使い方は途中から聞きましたが、何とか数値の測り方がわかりました。

はんだで各部品(発光ダイオード、スイッチ、抵抗器)を基盤につけました。はんだとはんだごてのタイミングが合わず、何回か部品を付け直しました。

ニッパーで切った抵抗の足を使うところがありましたが、見た目が良くはなかったものの、無事、付けた発光ダイオードが光りホッとしました。

寝坊したことについて、前回の講習会もすこし遅れ気味で来たので今後からはどうやって遅れないように何をするべきか対策を考えるべきだと思いました。

河端 一紘 (電子機械工学科1年)

自分は最終の講習会しか受けられていません。

今回の技術講習では、テスター(測定器)の使い方と、はんだごての使い方、レポートの書き方について学びました。

自分は工業高校出身だったので、テスターの使い方は、理解できないところはありませんでした。はんだごての使い方も同様です。

ただ、自分ははんだごてを使うのがあまり得意ではないです。ランドにはんだをつけるのはさくさくできましたが、肝心の配線がとても雑になってしまいました。無事に回路は動いたので、良かったと思います。

レポートの書き方講習では、いろいろなキーワードがあって、とても勉強になりました。特に、一文を短くすること、具体的に書くこと、結論を明確にすること、というのを聞いて、自分はあまりできていないな、と思いました。

例文を見て、それを書き直してみるという問題は、自分の文章力や、癖が良くわかりました。

これから自由工房で活動していく中で、読んでる側が面白くなるようなレポートを目指して書いていこうと思います。そして、これからレポートを書くときには今回の講習会での内容を参考にしてがんばります。

須下 貴博 (電子機械工学科1年)

最終日の技術講習会は午前に、テスターの使い方と電気の基礎(抵抗、電圧、電流を使った計算)を学びました。

高校の頃、既に習った内容でしたが、テスターの使い方など忘れていたので復習ができてよかったです。これからもっと練習して慣れていきたいです。

午後は、実際に回路の組み立てを行いました。はんだ付けがうまくいかず納得のできる仕上がりになりませんでした。こちらの方も数をこなして慣れていきたいです。

最後のレポート講習会では、レポートの書き方(文章の黄金パターン、具体的に書く)などを学びました。自分は文章を書くのがとても苦手なので、今回のレポートも学んだことが生かせているか心配です。ですが少しでも良いレポートが書けるようにこれから努力していきます。

中尾隆幸(環境科学科1年)

自由工房の技術講習会3回目に参加しました。

内容は、まず前半で2、3回生の先輩が新メンバーへ電気・電子系説明をしてくれました。具体的には、テスターの使い方です。そして、午後に電気回路作成とはんだ付け実習をしました。

製作したのは、LED回路だったのですが、高校などで経験者もいるようで数分で仕上げる人もいました。完成するとLEDの点灯をコントロールできるのですが、正常に動作すると気持ちの良いものですね。

講習会の最後は、プロのライターの方による文章作成のポイント指導でした。

ライターの方に文章講座の必要性と、文章を書く時のポイントを説明いただいた後、悪い文例を実際にリライトしました。ワークショップを通して、他の方のアイデアも聞くことができました。反省点が多く、今後に絶対活かしたいと思いました。

全ての講習会が終わったあとに、同じ教室で新入生歓迎会がありました。2、3回生の方による、たこ焼き・鍋料理などです。伝統だとの事ですが、独特のスタイルだと思いました。いろいろ雑談をし、和気藹々と楽しめました。

学んだことを自由工房での作業や学生生活に活かしたいと思います。ありがとうございました。

能㔟賢人君 (工学部電子機械工学科一年)

3回目の技術講習会は、テスターと電子回路について学びました。

テスターで、オームの法則を使って測定し抵抗と単三電池を測定しました。メーターを0の値に合わせてから測定するとのことでした。針の値を読むのに手間取りましたが、次はスラスラと読めるように何回も経験を重ねていきます。

電子回路では、はんだごてを使います。始めは一度やったことがあるのでうまくはんだづけができると思っていましたが、結果は、凸凹してあまりいい見栄えではありませんでした。LEDは点きましましたが、はんだが別の所に流れたのでいつショートするか分からないぐらいのものでした。

次の目標は凸凹をなくし、横から見て山の形になるように経験を積むことです。

橋本 悠杜 (情報工学科1年)

技術講習会を3週連続受けて感じたことは、これで工作機械類が扱えるようになったぞ! という、一種のマニュアルみたいなものを受け取ったような、使用認可が下りましたというような許可が得られたという感じです。

旋盤、フライス盤、卓上ボール盤、万力、折り曲げ機、糸鋸盤など、自由工房内の工作機械が、ある程度、使えるようになったという実感があります。

課題が出て機械を使用して加工作業を行ったことも、使用できるようになった実感の一因だったりします。ねじ切りは、まだうまくいきませんでした。

最終回の電子工作に関して言えば、私からの視点では普通な感じでした。はんだ付けは経験済みですし、そこまで苦労はしなかったです。

でも計測器の使い方が分かったのは新鮮でした。電圧、電流、抵抗を測れるのは重要だと思いました。

そしてレポート講習会では、記録を残すことの重要さを感じました。日誌をつけていくというのはつらいけども、それが後々に役立つことも解りました。

毎日、日誌をつけるということは、ログをしっかり残し続け、自分が辿った道程が解るようになるのはいいことだと感じ、私もログを記載し続けようと思いました。

最後に歓迎会で、先輩が作ってくれた鍋とたこ焼きが美味しかったです。鍋のあの肉と白菜とかを詰め込んで煮るあの感じ。コンソメのCMであって、一度はやってみたいなーと思うところでした。生白菜も、腹いっぱいになってる時とか特にうまかったです。

藤田 勝(電子機械工学科1年)

今回、3日間の技術講習会を受講しました。1日目に手加工と比較的簡単な機械加工、2日目に大型加工機械、3日目に電子回路、テスター講習を受けました。

1日目は講習内容の復習も兼ねた課題が出ました。簡単そうに見えましたが、慣れが必要で、先輩方からアドバイスをいただいたり、参考にして作りました。僕が作ったものは穴の位置が若干ずれていたり、タップがやや傾いていたりしましたが、なんとかOKをもらえた。

2日目の大型加工機械はとにかくチェック項目が多かったです。講義中にメモを取っていましたが、まだまだ把握しきれていないので、これから使用する前に先輩方に確認してもらいながら一つ一つ覚えていこうと思います。

3日目の講習内容は、以前に何度かやったことがありました。復習という形で忘れていたことの再確認ができ、非常に充実していました。

3日間反省として二日目の講習は注意点、確認事項が多く、説明も長かったため少々気が緩んでしまうことがあった。今後そういう事があると事故に繋がるかもしれないのでしっかり気を張っていこうと思います。

細川 実希さん(総合情報学部デジタルゲーム学科 1年)

私は第1回と第3回のみの参加しました。

第1回は測定器の使い方、ケガキやヤスリの方法、タップ作業、板金まげ作業等を教わりました。とても分かりやすく教えてもらえたので、すぐに理解する事ができました。

第3回は電子作業を教えてもらいました。測定器の使い方、はんだごての使い方は小学校の時以来の使用でした。その上、回路の事についての理解も浅かったのでとても戸惑いました。

しかし、私が理解できるまで講師の方が何度も説明してくださり、時間をかけましたが理解できました。

電子作業の後は、レポートの書き方講習を受けました。今まで書いた作文を思い出すと、何も意識せずに適当に書いていたように思います。この機会に読みやすい文章を書く意識をしていきたいです。

この技術講習会で、学んだ事、すべてを生かして、これから安全かつ、スムーズに活動していきたいです。

向井 誠嗣朗君(工学部電子機械工学科1年)

機械、器具の基本的な使い方の会得を目的として、5月10日から5月24日までの毎土曜日に、技術講習会が行われました。

3日間の講習会は、どれも予定通りスムーズに進行されていました。説明はわかりやすく、質問にもしっかりと対応していただけました。

どの講習会も内容が濃く、頭がパンクしそうでした。簡易なマニュアルのようなものがあると便利だと思います。

1回目の講習会では、比較的簡易な機械や器具の使い方を教わりました。その講習会の後には、ある部品を完成させるという課題もでました。ボール盤で穴をあける際、ドリルの刃にアルミ板を持っていかれてしまい、アルミ板で手を切ってしまいました。疲労による注意散漫、ドリルの刃の大きさに対して回転速度が速すぎたこと、アルミ板が小さすぎて、しっかり押さえておくことが困難だったことが原因です。

疲れているときには危険な機械は触らない、小さなものに穴をあけるときは、万力を利用する、次からはこの2点をしっかりと頭に入れておこうと思います。

それにしても、事故後の先輩たちの迅速果敢な行動には驚かされ、また感謝しています。怪我の応急処置、事故発生の原因究明、情報の共有、僕への助言、全体での対応と、安全講習会で聞いたことが淡々と行われていました。

僕が帰るときには、ボール盤の横にドリルの刃に対する回転速度表が貼られていました。その課題を通じて、機械、器具に対する理解はとても深まりました。

2回目の講習会では旋盤、フライス盤を教わりました。精度の出るこれらの機械は、ロボット製作には欠かせないものです。とても複雑な操作手順だったので、すぐに忘れてしまいそうです。課題としてはだされなかったので、早く自分で触ってみたいと思っています。

3回目の電子作業は、先輩方が一人一人、すごく丁寧に教えてくれたので、とてもよく理解できました。はんだは、しっかりと富士山型になるように、もっと練習したいと思います。

とても充実した講習内容でした。この講習会で学んだことをロボット開発にどんどんと役立てていこうと思います。

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