2014年度技術講習会講師レポート
毎年恒例の技術講習会を今年も実施しました。講習会は、1年生に正しい機械工具に知識を持ち安全に作業してもらうことが第一の目的です。それと同時に、上級生が講師を務め、自分が1年間に学んだ知識を復習し、後輩へ技術を伝承しています。講師役は昨年、安全講習を受けた2回生が担当します。3月から講習会開催のためにカリキュラムを作成しました。初めて講師をするので、それぞれに3回生4回生の講師監督がつき、講師監督に何度もレビューを行いアドバイスをもらって、当日に備えました。
講師メンバー感想
大西 智之(工学部 電子機械工学科 2年)
今回の技術講習会では、カリキュラム管理と司会、ボール盤の使い方を担当しました。
管理に関しては、急遽頼まれたので、自分でも収集ができず、まともに管理できていませんでした。来年のために管理表等のテキストを作り、来年担当する人が素早く準備できるようにしたいと思います。
ボール盤の使い方は講師練習中に言葉が詰まったり、教える順番を間違えたり指摘をもらう箇所が多かったです。しかし、当日では緊張することもなく自分でも驚くほど落ち着いて教えることができたので満足しています。
今回教えたことを来年担当する人へ教えやすいように順序マニュアルを作ります。
奥村優策君(工学部 電子機械工学科 2年)
私は5月10日の技術講習会に講師として参加しました。私が担当したのは、材料にネジ穴を切るタップ作業です。
講習内容の指導は平戸祐司さん(電子機械工学科3年)が受け持ちました。私は普段加工作業をしてなく、タップ作業も同様でした。また、私は大きな声を出すこと、複数の人に対して話すことが苦手でした。
その対策として、当日までの間に実演できる程度になるまでタップ作業の練習を行い、その際、説明の練習も兼ねることで発声の改善にも取り組みました。複数の人に対して話すことに関しては対策を打つことはありませんでした。
そのため、5月8日に行われた全体練習では、緊張で多量の発汗と、一部説明の欠落がありました。このとき発声に関してはそれほど指摘されませんでした。
当日も全体練習ほどではないものの緊張し、一部説明の順番が前後してしまいました。今回の技術講習会を終えて、以前と比べて発声が改善され、人と話すことに対する抵抗が減ったと感じています。
柏原颯人君(電子機械工学科2年)
技術講習会の旋盤講師をしました。人前で話したり教えるのが苦手で、上手に説明することができませんでした。練習回数が少なかったのが、ダメなところだったと思います。他にもダメだったところがあると思いますが自分ではよく分からないです。
次は講師ではなく監督役をすると思いますが、こういったダメだったところも伝え、次の講師役の人がしっかり教えることの出来るようにアドバイスなどしていきたいです。
近藤 吏君(電子機械工学科2年)
今回の講習会ではコンタマシン(ノコ盤)の講師を担当しました。
講習の錬度はあまりよくなかったと思います。説明の台詞については大まかな流れのみをメモに取り、数回予想した流れで練習した程度です。大きな失敗は目立ちませんでしたが聞いてる側にしてみれば少し手順が不自然に見えていたでしょう。
来年も自分が講師をするかはわかりませんが、その時は今回よりもきっちりとした内容と練習をしていこうと思います。
高木裕一郎君(電子機械工学科2年)
今回の技術講習会で、フライス盤の講師を担当しました。事前に説明する内容のリストを作ったり、講師としての練習をしたりしましたが、本番にちゃんと説明できるか不安でした。
フライス盤の講習の始まったとき、とても緊張しました。初めの方は、練習どおりに進んでいましたが、途中から説明が行き詰まり始めました。フライス盤には、説明することが基礎だけでも多くて、講習中に内容を忘れたり、説明する順番を間違えたりして、行き詰っていたので、講師監督担当の鼓さんにも手伝ってもらいました。
講習の前半が終わって、休憩してから、後半が始まりましたが、少し疲れていたので、後半の説明の片付け以外を鼓さんにしてもらいました。
講習が終わた後は、とても疲れていました。時間は、練習したときと同じ2時間30分かかりました。技術講習会の中で一番時間がかかった講習だと思いました。
このフライス盤の講習会の反省点は、一年生にわかりやすい説明がうまくできなかったことです。来年のフライス盤の講習会では、台本を作り、練習する回数を増やして、今回よりうまくできるようにしたいと思います。
皷 悠介 (環境科学科2年)
今回、技術講習会でのフライス盤講習の講師の監督を担当し、講師である高木裕一郎君(電子機械工学科2年)にフライス盤の使い方を教えました。講習時間を、2時間、間に15分間の休憩を入れる事を目標にしました。
高木君には講習内容をただ教えるだけではなく、講習の流れや、使用上の注意点を講師自身に書き出させました。さらに、複数回講習の模擬演習を行う事によって教え忘れをなくすように指導しました。
フライス盤の講習は教えることが多いため、当日は模擬練習時よりも新入生に丁寧に教えたり、質問に答えたりしているうちに予想よりも講習の時間が延びてしまいました。そのため途中で自分が講師補佐役として説明をし、講習の時間を出来るだけ短くするように努めました。
当日、講習中の雰囲気は良く、新入生は講師の話をしっかりと聞き、分からないところがあれば質問をしたり、ノートにメモをしかっり取るなど、教える側としても有意義な講習を行うことができたと思います。
反省として、講習の時間が予想よりも延びてしまった点があります。新入生の質問が多いということは、説明に不足なところが多いということかもしれません。改善策としては、資料を用意し配布することで説明をより理解しやすくするのが良いと思いました。次回には講習を2時間以内に終わらせ、フライス盤の使い方をよりよく理解してもらうことを目的としたいです。
董 和也君(電子機械工学科2年)
私は、5月10日の技術講習会で「やすり作業」を担当しました。やすり作業の説明内容は、やすりの目的、やすりの種類・用途、作業方法です。
やすりの種類・用途では、実際に、受講生にやすりを触ってもらって理解を深めました。終了後の反省は、説明時間が長くなったことです。それによって、受講生にやすり作業の体験をしてもらう時間がありませんでした。その点を、来年の技術講習会に向けて改善したいと考えています。
近藤由規君(電子機械工学科3年)
今回、僕は去年と同じけがきの講師を担当しました。
去年は作った台本覚えることができなくて、台本を見ながら1年生に教えていました。台本を見ても、やはりテンポが悪かったのでわかりにくかったと思います。そこで今回の目標は台本を見ずに教えれるようにし、わかりやすいようにしようと考えていました。
まずいつも通り台本を作りました。でも練習しているうちに台本に書いたことをそのまま言おうとすると思い出そうしてテンポが悪くなりました。
そこえ、自分は台本をなかったことにして、いつも自分がけがきする時にしていることをそのまま言葉にして説明しようと思いました。そして、それに注意点をつけたすだけにしました。
その結果、自分の言葉で話しやすくなりました。また台本通り読んでた時は思い出そうとして相手の目を見て話せていませんでした。でも今回は自分の言葉で話す分、相手の目を見て話す余裕をもつこともできました。
今回の技術講習会は一年前よりも成長できたと思います。
清家悠太郎君(電子機械工学科3年)
技術講習会1日目で、私は「安全教育」を担当しました。安全教育の目的は、新しく入ったメンバーが作業中の事故を起こさないようにすることです。
今回、私は新入生にわかりやすい文章で説明しようと準備していたのですが、思いのほか文章の作成に苦戦しました。
また、説明が終わって思ったことは、私の話のスピードが速くてわかりにくかったのではないかと言うことと新入生の様子を見ながら説明すべきだったのではないかという点です。
今回の反省は、説明の時はもう少し新入生の顔や様子を見ながら、説明のスピードを調整するべきであったという点です。この反省は今後あるであろう発表や説明で活かしていこうと思います。
技術講習会最終日に、松永さんのレポート講習を受けました。
この講習では文章の基本や書くコツ5つ、黄金パターンなど文書を書く上で大切なことを教わりました。今後、レポートや研究などで文書を書く際、教えていただいたことを生かしていきたいと思います。
西原琢也君(工学部 電子機械工学科3年)
今回の技術講習会では「テスターの使い方」と「電子回路・ハンダ付け」の講師を担当しました。「人にものを教えること」にまだ慣れなくてグダグダしてしまいました。ですがなんとかテスターとハンダ付けの使い方、やり方を教えられたと思います。
講習の日まで前回担当だった三原和也さん(通信工学科4年)に何回かチェックをしてもらいました。発表がうまくないので資料の内容を簡単にしたり、講師側の注意事項などを教えてもらいました。
ただ発表するときにやや早口で喋ってしまいました。それでうまく伝わらなかったかもしれません。後半は一応落ち着いて喋っていたので、次からはそれを心がけたいと思います
廣田晋也君(工学部電子機械工学科3年)
私は今回、ドリル研磨の講師を担当しました。ドリル研磨は工房内でも一部の人を除きあまり行うことがないため、研磨の方法を覚えていない人が大半です。一度覚えてしまえば比較的簡単な作業だと思いますが、分かりずらい部分があり一度聞いただけで覚えるのは至難だとおもわれます。
そのため今回やや雑学的な物として教えました。その中でどうしても使えるようのなりたい人には個人的にいつでも教えるようにしています。
雑学的なものと言いましたができるだけ理解してもらうために、ただ文章を読むだけでは固くなって頭に入りずらいと思ったので、個人に教えるようにやや砕けた言葉で説明を行ったり注意すべき危険な点はやや強めに伝えるなど工夫をしました。
スナップ