「第1回電通大杯 マイコンカーラリー大会」レポート
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2008年3月22日(土)に、寝屋川キャンパスの自由工房にて「第1回電通大杯マイコンカーラリー大会」が開催されました。
はじめに
この電通大杯マイコンカーラリー大会は自由工房と近畿MCR実行委員会とが共同でオープンセミナーを開催し、そのまとめとして開催したものです。
参加者は主に近畿圏の高校で今までのオープンセミナーに参加してきた方々が多く、中には近畿圏外から参加している方もおられました。
今回の参加部門は大きく分けて5つに分けられます。まず高校生の部と一般の部、高校生の部は全国大会に参加したことのあるAグループ・全国大会未参加のBグループ・BASIC CLASSの3グループに分けられます。一般の部も同様に全国大会に参加したことのあるAグループと全国大会未参加のBグループに分けられます。
主催者側の自由工房からは古川陽介「音速侍」と平窪一貴「平侍」が参加しました。
<マイコンカーラリーとは>マイコンカーラリーとは、ジャパンマイコンカーラリー実行委員会が指定しているマイコンボードを搭載し、規定のコースを完走し、そのスピードを競う競技です。参加台数は、合計で数千台になるので日本で最も参加台数の多いロボット競技だといえます。なるべくお金をかけないでもの作りの楽しさを経験してもらおうという趣旨から技術情報などを積極的に公開している事も特徴的です。 部門は大きく分けて高校生の部と一般の部に分けられます。高校生の部はさらにBASIC CLASSと高校生の部に分けられます。 大会ルールとして一人二回コースをすることができ、そのうちの速いタイムをベストタイムとし、ランキングの上位が決勝トーナメントに勝ち進みます。 |
準備
受付が始まり続々と選手が自分のマシンの調整に入り、試走をしてマシンをベストな状態に調整していきます。
このレースはとてもシビアな面が多く総体的に調整しなければ、いくら良いマシンでもコースアウトをしてしまったり、思ったようなスピードが出なかったりするので皆さん真剣になってプログラムの修正や、マシン自体のセッティングを確認していました。
今回の大会コースは中心距離約39.64mで主に近畿地区大会と全国大会のコース要素を多く含んでいます。複合コーナーや坂の下にクランクなど少し難しい設定にしました。
マシン調整の様子
今回のコース
競技
今回の大会では二回の走行のうち、良い方をベストタイムとしランキングで最速のマシンが優勝となります。
タイムトライアルが始まると、まずはBASCから走行開始でしたが、一回目の走行で完走者は2台、高校Bは6台、高校Aは1台、一般AB共に2台となりました。
2回目では完走者は大幅に増えましたが、なかなかスピードを上げることが出来なかったそうです。二回目のトライアルの結果、完走率は48.7%でした。各部門の完走率は以下のとおりです。
部門 | 完走率 |
---|---|
BASIC | 60.0% |
高校生の部A | 50.0% |
高校生の部B | 36.8% |
一般の部A | 66.7% |
一般の部B | 66.7% |
車検を終え、自分の出走を待っています。
大会を終えて
大会の終わりころには大学理事長福田国彌先生がお忙しい中ご観覧になられました。「初めて見ましたが、とても速いものですね」とのコメントをいただきました。
参加者の声
大会後に参加者から次のような感想や意見をいただきました。
- 3学期はロボットの大会が無い時期で開催して頂いて助かりました。次回も参加したい。
- 8月ごろにも実施してほしい。
- 8月にこのような大会があると、地方大会の準備にもなり、生徒に目標を立てさせる事が出来るので指導上で助かります。
- 新年度に向けてのきっかけが出来るので参加してよかった。
- また参加したいと思います。
- このような大会がもっとあるとおもしろい。
- 入賞金がさらに上がるとうれしい。
- Bクラス(全国大会に出た事がないクラス)があるので、参加しやすかった。
- まだロボットを作り初めてばかりですが、Bクラスがあるので目標が立てる事が出来る。
参加マシン(39台)
BASIC
河内 勇介 | 「BNR34」 | 尼崎市立尼崎産業高等学校 |
吹谷 和俊 | 「紀北の鷹」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
亀井 翔太 | 「赤兎」 | 京都府立田辺高等学校 |
芦田 卓人 | 「ZEBRA」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
上岡 大記 | 「紀北パセリ」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
藤原 京平 | 「BERKUT」 | 尼崎市立尼崎産業高等学校 |
山脇 延介 | 「ダッシュ疾風号」 | 兵庫県立東播工業高等学校 |
澤田 拓磨 | 「ギャクテン号」 | 神戸市立科学技術高等学校 |
河村 哲也 | 「innovation」 | 尼崎市立尼崎産業高等学校 |
大学 誠司 | 「おのころ2号」 | 兵庫県立洲本実業高等学校 |
高校B
川本 渉 | 「マイエンジェル」 | 神戸村野工業高等学校 |
渡辺 良治 | 「エスカミーリョ」 | 神戸村野工業高等学校 |
松井 隆志 | 「カメルンシータ」 | 神戸村野工業高等学校 |
古川 晴喜 | 「紀北ABC」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
鈴江 真司 | 「マイトガイン」 | 神戸市立神戸工科高等学校 |
清水 英樹 | 「BNR34TypeT」 | 大阪府立淀川工科高等学校 |
山本 基弘 | 「紀北徹夜組?」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
平岡 勇樹 | 「平岡3号」 | 大阪府立堺工科高等学校 |
寺浦 達哉 | 「プロジェクトFATE」 | 大阪府立淀川工科高等学校 |
橋本 和義 | 「guapoH20」 | 大阪府立堺工科高等学校 |
四方 大輔 | 「幻影」 | 京都府立田辺高等学校 |
中森 智史 | 「ぶるーはやい」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
堀内 裕貴 | 「松風」 | 京都府立田辺高等学校 |
瀧本 圭一 | 「X1」 | 石川県立工業高等学校 |
鹿島 健吾 | 「雪原屋」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
中尾 篤志 | 「サイクロン掃除機」 | 大阪府立淀川工科高等学校 |
松本 裕哉 | 「∞インフィニティ」 | 兵庫県立東播工業高等学校 |
坂本 直輝 | 「ローリングナイス」 | 兵庫県立兵庫工業高等学校 |
中井 智貴 | 「モモタロウ」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
西岡 健治 | 「エーシンドーバ」 | 兵庫県立兵庫工業高等学校 |
赤松 修次 | 「おのころ1号」 | 兵庫県立洲本実業高等学校 |
高校A
増田 健剛 | 「風林火山typeR」 | 兵庫県立兵庫工業高等学 |
吉田 拓真 | 「祭速」 | 京都府立田辺高等学校 |
一般B
石井 清孝 | 「ヒヤリハット」 | 石川県立工業高等学校 |
平窪 一貴 | 「平侍」 | 大阪電気通信大学 |
登 弘聡 | 「SCITECS-02」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
一般A
古川 陽介 | 「音速侍」 | 大阪電気通信大学 |
溝上 洋三 | 「Eye Chan?i」 | 個人 |
中岡 進 | 「STIKK」 | 紀北工業高等学校 生産技術部 |
表彰
一般の部Aの準優勝の表彰をうける古川選手
BASIC
優勝 | 上岡 大記 | 「紀北パセリ」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
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準優勝 | 河内 勇介 | 「BNR34」 | 尼崎市立尼崎産業高等学 |
第3位 | 藤原 京平 | 「BERKUT」 | 尼崎市立尼崎産業高等学校 |
デザイン賞 | 芦田 卓人 | 「ZEBRA」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
技術賞 | 澤田 拓磨 | 「ギャクテン号」 | 神戸市立科学技術高等学校 |
高校生の部B
優勝 | 古川 晴喜 | 「紀北ABC」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
---|---|---|---|
準優勝 | 寺浦 達哉 | 「プロジェクトFATE」 | 大阪府立淀川工科高等学校 |
第3位 | 山本 基弘 | 「紀北徹夜組?」 | 和歌山県立紀北工業高等学校 生産技術部 |
デザイン賞 | 松本 裕哉 | 「∞インフィニティ」 | 兵庫県立東播工業高等学校 |
技術賞 | 坂本 直輝 | 「ローリングナイス」 | 兵庫県立兵庫工業高等学校 |
高校生の部A
優勝 | 増田 健剛 | 「風林火山typeR」 | 兵庫県立兵庫工業高等学 |
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準優勝 | 該当者なし | ||
第3位 | 該当者なし |
一般の部B
優勝 | 石井 清孝 | 「ヒヤリハット」 | 石川県立工業高等学校 |
---|---|---|---|
準優勝 | 登 弘聡 | 「SCITECS-02」 | 神戸市立科学技術高等学校 科学技術研究会 |
第3位 | 平窪 一貴 | 「平侍」 | 大阪電気通信大学 |
一般の部A
優勝 | 中岡 進 | 「STIKK」 | 紀北工業高等学校 生産技術部 |
---|---|---|---|
準優勝 | 古川 陽介 | 「音速侍」 | 大阪電気通信大学 |
第3位 | 該当者なし |
(テキスト:古川 陽介)