第21回全日本ロボット相撲大会 中国大会

ロボット相撲 2009年10月18日(日)に、広島県立広島工業高等学校の体育館において、第21回全日本ロボット相撲中国大会が開催されました。全日本の部は、自立型85台、RC型67台が出場しそれぞれがトーナメント戦を行いました。自由工房ロボット相撲プロジェクトからは、全日本の部自立型に「大電通平侍」(平窪一貴君:電子工学科3年)、「大電通智」(畠中一輝君:電子機械工学科2年)、「大電通夜光」(山中拓也君:電子機械工学科1年)の3台、ラジコン型に「刃蒼」(富田信君:電子機械工学科2年)、「迅雷」(大林尭史君:電子機械工学科1年)の2台が出場しました。

富田信君がラジコン型で3位に入賞し、12月に東京・国技館で行われる全国大会の出場権を獲得しました。

ラジコン型

会場にある5つの土俵が一斉に「はっけい・・・のこった」の合図で試合が開始されました。

大林尭史君の「迅雷」は、第一試合に登場。三豊工の「六文銭」に一直線に攻め込んで1本先取。幸先のよいスタートでした。2本目は、白線上で踏みとどまる六文銭を追い落とそうと近づいたところを、バックしてきた相手に側面を取られてしまい、逆にそのまま落とされてしまいました。1−1で迎えた3本目は、土俵際で停止ができず自爆。非常に惜しい1戦でした。

動画
迅雷 VS 六文銭(三豊工)1本目(WMV形式 1.4MB)

富田信君の「刃蒼」は、1回戦はSOKENの「そうけんRC」に対して2-0のストレートで勝ちあがり、2回戦は三豊工「零」と対戦。相手の素早い攻撃に2本先取されてしまいました。ここで敗退かと思いきや、相手ロボットのブレードが飛散していたため審判が反則を宣言。辛くも勝ち星を拾うことができました。

3回戦の相手は、不戦勝であがってきた福岡工大城東のアーム網型ロボット「魔法の剣R2」。今年は他の地区大会でも同型ロボットに苦戦していたため、対策は練ってあったおかげで勝利しました。この時点で、全国大会の出場権は確定できました。

4回戦はバルビゾンFの「魔女の鼻R5」に2-1で惜敗。3位決定戦へ進みました。

3位決定戦はTeam-Qの「風刃」と対戦。1本目は相手ロボットと中央で押し合いになりました。一瞬、後退して相手がバランスを崩したところを巧みについて先取。2本目は、互いに慎重な立ち上がりの中、フェイントを上手にしかけて一気に場外へ弾き飛ばし勝利しました。

動画
刃蒼 VS 風刃(Team-Q)3本目(WMV形式 8.8MB)

自立型

平窪一貴君の「大電通平侍」は、徳島科学技術の「斬輝丸」と対戦し、残念ながら1回戦で敗退しました。2本目の試合は、互いに土俵内を動き回るいい内容でした。「大電通平侍」が白線を検知し後退しようとしたところを後から突かれ、真上に跳ね上げられて土俵上に仰向けに倒されました。手も足もなくなったところを追い落とされてしまいました。

動画
大電通平侍 VS 斬輝丸(徳島科学技術)(WMV形式 4.4MB)

1年生の山中拓也君は、まだ自分の機体が完成していないので高木先生の「大電通夜光」で出場しました。1回戦は不戦勝。2回戦の相手は三豊工の「徠夢」でした。1本目は、中央で相手と立ち向かい、土俵際までジリジリと押し出したものの、最後の踏ん張りに手こずらされて長い取り組みとなりました。審判から待てが入る直前、力業で追い落としに成功し、底力を見せました。

動画
大電通夜光 VS 徠夢(三豊工)1本目(WMV形式 8.8MB)

畠中一輝君は、1回戦でバルビゾンF「魔女の鼻A1」を破り、2回戦は不戦勝でした。3回戦は徳島科学技術の「レイブン」に1本目を先取されたものの、落ち着いて2本目をとり1-1にしました。3本目は、相手が飛び込んでくるのを待ち受けて隙をついて一気に反転して、攻め落とし勝利しました。

4回戦は、自由工房で技術講師を勤めている上北 彰さんの「フリーデン」と対戦。1本取ることはできたのですが、残念ながらもう一歩のところで勝利に届きませんでした。

動画
大電通智 VS レイブン(徳島科学技術)3本目(WMV形式 5.9MB)

大会の感想

富田信君(電子機械工学科2年)

ロボット相撲 3位決定戦で四日市中央に勝ち、入賞できました。準々決勝では、福岡工大城東とあたって負けました。練習で使い続けてきたタイヤをそのまま使用していたため、耐久限度にきて、グリップが鈍くなってたのが敗因です。全国大会では、メンテナンスも心がけて頑張ります。(富田信君:電子機械工学科2年)


大林尭史君(電子機械工学科1年)

ロボット相撲三豊工に1回戦で敗退です。まだ九州大会があるので、試合のビデオを見て立ち会いを練習し頑張ります。


平窪一貴君(電子工学科3年)

ロボット相撲初戦で敗退しました。プログラムの選択を誤ったのが敗因です。相手をもう少し見て戦えれば、結果が変わったと思います。


畠中一輝君(電子機械工学科2年)

ロボット相撲4回戦敗退でベスト16でした。1本は取れたので、ロボットの性能は5分5分だと思います。戦法がまだ甘い点があるので、研鑽したいです。


山中拓也君(電子機械工学科1年)

ロボット相撲3回戦敗退ベスト32でした。試合慣れをしていないことを実感しました。経験をもっと積みたいです。来年は、自分のマシンを作り挑戦したいです。


林雄一君

ロボット相撲サポートで行ってきました。他の地区大会には出ているので、情報収集もでき、九州大会へのリサーチもできて次につながる1日になりました。


関連サイト

・公式サイト(富士ソフト株式会社)
全日本ロボット相撲大会
全日本の部 中国大会

・ロボット・ウォッチ ニュース
「第21回全日本ロボット相撲中国大会」レポート