二足歩行ロボット競技会「ロボファイト11」出場記

2010年5月22日(土)、大阪産業創造館で開催された「ロボファイト11」にメンバー3名が参加しました。

ロボファイト11 ロボファイト11

レポート

ロボファイトは、初心者から上級者までを対象としたバトル競技会です。自由工房からは、市販キットで参加できるSRC1.8kg以下級に、義澤寿康君(電子機械工学科3年)、荒柴祥太君(情報工学科2年)、清家 拓也君(メディアコンピュータシステム学科1年)が出場しました。

今回は、3名がトーナメントの同じブロックになってしまい、3回戦で清家 拓也君の「飛燕」と荒柴祥太君の「あすら」が対戦、準決勝で荒柴祥太君「あすら」と義澤寿康君の「HAYABUSA」が対戦と、メンバー同士でつぶしあいになってしまいました。

結果は、義澤寿康君の「HAYABUSA」が準優勝、荒柴祥太君が4位、敗者復活戦に回った清家 拓也君は、2×2バトルを勝ち上がり準優勝と全員めざましい活躍をしました。

スナップ

ロボファイト11 ロボファイト11
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公式サイト

ロボファイト11

大会の感想

義澤寿康君(電子機械工学科3年)

今回は出場するにあたり、市販キットのRobovie-Xの肩をハイトルクサーボに換装し、腕を延長しました。攻撃力を重視した改造機体です。しかし、時間的余裕がなく、姿勢制御用のジャイロセンサも搭載できなかったため、モーション調整には苦労しました。

トーナメントを勝ち上がる中で、「危ない」と思った場面もありましたが、ロボットはよく動いてくれました。

結果的に準優勝を取ることができましたが、バトルは、一回戦から決勝戦までずっと緊張しっぱなしでした。しかし、試合を重ねる毎に緊張も解けていき、自然な姿勢で試合に挑んで行くことができたました。それが、結果につながったと思います。

これまで2年間ロボット製作をしてきて、最高の結果を出せたことは、非常に嬉しかったです。これも、先輩や競技会で知り合った多くの方々からいただいたアドバイスを取り入れた成果だと思っています。

次回の大会では、機体の調整を納得できるレベルにした上で挑みたいと思います。

荒柴祥太君(情報工学科2年)

前回出場したロボゴング11では、トーナメントも敗者復活戦も一回戦敗退で苦い思いをしました。だから今大会は、前回の反省点だった攻撃&回避モーションの安定化と高速化に注力しました。

しかし、実際に試合が始まると、リングの半分までしか電波が届かず、圏外に出るとロボットが暴走することが発覚! 大会では操縦場所が、リングからすこし離れているためのトラブルです。練習時には、気づきませんでした。

このため、リング半分の範囲でしか動くことができないハンデを背負った試合を余儀なくされてしまい、全力が出せず残念でした。

ロボットフォース特有ルールに対応した発射装置は間に合わず、今回は近接攻撃だけで勝負しました。次は、実装したいです。また、格闘には直接関係はありませんが、ロボットの両肩に音声再生ボードを装備しました。

次回の大会では、”ノーコンあすら”と呼ばれないよう早急に無線の改良をしたいと思います。

清家 拓也君(メディアコンピュータシステム学科2年)

機体はロボゴングの時と同じくKHR-2HVの手を延長した「飛燕(ひえん)」で出場しました。

SRC1.8kg級トーナメント1回戦は、Buster GというG-Robotベースのロボットが相手でした。G-Robotは小型ロボットで、飛燕には小型機とのバトルを想定したモーションを入れてなかったため、攻撃がうまく決まらず苦戦しました。今までG-Robotのような小型機と戦う機会がなかったので、今後のバトルモーション制作の参考になりました。

敗者復活戦の2×2では、ペアの方の活躍で決勝戦まで進めました。残念ながら優勝はできなかったけれど、存分に戦えて楽しかったです。

今回はハードはさわらず、モーションを重点的に調整してきました。けれど、まだ安定性が心もとないと感じました。次回はハード、モーション共に自分の満足のいくように仕上げたいです。

満足いく成績は出せませんでしたが、他のユーザーさんのロボットやモーションを見ることができ、勉強になりました。なにより楽しい1日でした。

福田拡司さん(技術講師)

今回は、学生の試合の様子を映像に残したり、試合結果をまとめたり、サポートとして参加しました。

大会のデータをメンバーで共有し、試合の振り返りって機体やモーション作りの参考にしたいと考えています。

今回参加したメンバーは、市販機、もしくはその改造で、他の参加者のロボットに比べるとスペック的に厳しい状態であるにも関わらず、トーナメントで上位に食い込む活躍をしました。

これまでの練習会や大会への参加、他の参加者との技術交流で培ってきたものが1つ実を結んだ結果だと思います。

今後も積極的に練習会や大会へ参加し、多くのユーザーと技術交流を行い、学生達の技術の向上に努めたいと思います。