「ソーラーカーレース鈴鹿2021」出走レポート

2021年7月30~31日に、鈴鹿サーキットにおいて、「FIA Electric & New Energy Championship ソーラーカーレース鈴鹿2021」が開催されました。自由工房からは、olympiaクラス(5時間耐久)に「大阪電気通信大学ソーラーチームKu-On」が出走しました。

大会URL:https://www.suzukacircuit.jp/ene1-challenge/

木製のレーシングソーラーカー「Fortlux-P1」

全長:4450mm
全幅:1150mm
全高:1050mm
最低地上高:60mm
駆動形式:DD
駆動電圧:72V
システム電圧:12V
発電量:385W
バッテリ容量:2500W/h
バッテリー形式:Pb/VRLA
サスペンション形式(F):
HCSリーディングアーム
サスペンション形式(R):
トレーリングアーム
ホイール:14/2.25inch
タイヤ:Michelin Pilotstreet 14/70
ボデー形式:モノハル
シャシー材質:ランバーコア
ボデー材質:ゼットロン

メンバー感想

林将輝(電子機械工学科4年)

他のチームでは作られてない木製のソーラーカーを製作しました。
オーストラリアで開催されるワールドブリジストンソーラーチャレンジ(WBSC)を目標に頑張っています。そこでオーストラリアへの第一歩として今回の大会に出場しました。
出場するために新型ソーラーカー「FortluxP1」を製作しました.
自分の担当は電装です。しかし、パネルによる充電がうまくいきませんでした.
次回までに、ソーラーパネルの発電効率を最大にしてバッテリーへの充電電圧を上げます。

城 健斗(電子機械工学科4年)

大会当日は、ドライバーを担当し24位の成績を残しました。
再生可能エネルギーを用いたスマートモビリティを日常生活に普及させるため、まずはレースを通じてソーラーカーの技術を向上を目指しています。
高価なバッテリー、太陽光パネルに対して、車体のコストを下げるために安価な木材を利用したシャシーを世界で初めて取り入れました。モノコック構造とする事で、全方向からの衝撃に比較的強く、軽量な車体を開発しています。
少ないエネルギーで高速走行を行えるよう、車体をモノハル型とし、直進安定性を向上させるため、サスペンション形式をリーディング及びトレーリングアームとした。
また、自動車の歴史上初となるステアリングシステムにHubCenterSteeringを企業のサポートの元開発。コンパクトかつストロークの大きい足回りを構築しました。
他チームはマシンの熟成が進んでおり、どのチームも非常にハイレベルなマシンを持ち込んできました。特に社会人チームのマシンはメインストレートで時速170kmを出しており、コースレコードを記録していました。
今後は車体の軽量化を目指すため、リチウムイオンバッテリーモジュールの開発と、ソーラーモジュールの開発を行っていきます。また、最高速度を引き上げるため数値流体計算を用いたボデー形状の最適化を進めていきます。

神免尚騎(電子機械工学科3年)

自分はメカニックとして、参加しました。
Fortlux P1は鈴鹿サーキットではとても珍しい木製ソーラーカーとして大会に参加しました。ショックアブソーバーとブレーキのマスターシリンダー以外は基本1から設計して大学で作ってます。
秋田のソーラーカーレースやWSC(世界的大会)に参加する前段階として今回の鈴鹿サーキットの大会に出場しました。
授業の合間や放課後、土曜にもガレージ(作業スペース)に行って加工や組立をしていました。予算がなくなって、足りない部品や追加の部品ができてもそれぞれお金を出して大会に間に合わせようと実行しました。
鈴鹿サーキット最後だということもあったので、新車を一年目で車検に通して大会に参加することができたというのには満足しますが、大会で上位に入ることができなかったので次やその次で必ず満足できるようにしたいです。
そのために10月に開催している白浜大会までにバッテリーの容量を増やし、車体をリモールドして参加する予定です。
そのために設計をいろいろ変更して木材を加工しようと思います。

田尾悠人(機械工学科3年)

ソーラーカーの設計は各自に役割を決めて各々設計します。私はブレーキ、サイドブレーキの担当をしました。サイドブレーキ、ブレーキを設計する時、国内外問わず他のソーラーカーチームの物を調べて必要な要素などを絞り自分にできるレベル設計した物になります。
また、大会当日は、エントラントを務めました。
チームとしては優勝、一つでも上の順位を目標としていましたが、誰も怪我人を出さず大会を終えること・最後まで走りきることも目標です
自分の設計した箇所が本番に不具合が起きないか何度も点検、シミュレーションをしました。
24台中24位の残念な結果にはなりましたが、誰も怪我せず帰る事ができてよかったです。自分の設計箇所も大きな問題も起きず最後まで使えたのでそこもよかったと思います。
次、ブレーキ、サイドブレーキを作るときに自分以外でも今回の学びを活かせるようになんらかの形で後輩に引き継いでいけるようにしていきたいです

山中頼(電子機械工学科2年)

他チームは車体をカーボンを使って作っているが自分達のチームは木を使い、他チームでは行われていない木製のソーラーカーを作成しました。
ソーラーカーレースは初参加だったため、今回は最後までトラブルなく走り切ることを目標にしていました。
木製のソーラーカーは初めてだったため、安全性を考えて組み立てるようにしました。
このチームで大会に出るのが初めてだったので、緊張しました。自分は大会では、ピット要員でした。Fortlux-P1が、最後まで走り切れて良かったです。
今回の大会でいくつか問題点が上がったため、次の大会までに改良をして今回の大会以上の成績を収めれるようにしたいです。