「電通大杯 ヒト型レスキューロボットコンテスト 2013」レポート

2013年11月3日(日)、大阪電気通信大学のテクノフェアの一環として、駅前キャンパスにおいてヒト型ロボットによる災害救助をテーマにしたロボットコンテスト「電通大杯 ヒト型レスキューロボットコンテスト 2013」が開催されました。13体のエントリーがあり、自由工房からは2名が出場。

遠隔操縦によるヒト型ロボットが、約4m×2mのフィールド内で「トンネルくぐり」「段差乗り越え」「ガレキ除去」「要救助者搬送」の四つのタスクをクリアし、かかった時間の短さを競いました。今回から、目視で操縦する「目視部門」と、搭載カメラの映像のみで操縦する「搭載カメラ部門」に分れました。

トンネルくぐりに台車を使用した「大電通コマドリ-改(近藤 吏君)が電通大杯を受賞しました。

競技準備、運営には自由工房のメンバーが協力しました。多く方に参加いただき、楽しいイベントになりました。

公式サイト

  • ヒト型レスキューロボットコンテスト(facebook)
  • 競技フィールド

    参加者レポート

    近藤 吏君(電子機械工学科1年)

    大会参加者の機体はユニークな形状のものが多く、モーションも個性があると思いました。技術的な面でも自分では理屈のわからない機能(体感的に操作できるなど)もいろいろ見ることができたのはいい経験だと思います。

    大会の結果はというと、自分が優勝となり驚きました。自分のヒト型の経験は2ヶ月弱だからです。大会の様子を聞くと今回は、中間の段差乗り越えを成功できた機体が(整備不調なども重なり)少ないらしく、全体として点数が伸びなかったようです。

    つまり整備やモーションの不調が今回の壁だったのですが、その点で自分は幸運なことに先輩たちの残した信頼性のある機体とモーションを引き継いでの参加だったので、そういうトラブルを大会前に克服することができ、段差の乗りこえを達成して救助まで進むことができました。今回優勝できたのは先輩たちのおかげです。

    心残りとしては自分の操作が甘く、救助まで近づくことができたものの、要救助者を救出できなかったことです。原因はやはり練習不足に他なりません。大会前日まで機体の整備(配線やモータの不具合)を続けていたので操作練習ができず、救出の際の距離感をつかめていなかったのです。

    次回の機会で参加することになればその時は、もう少し自分が手を加えたモーションを入れて、救助したいと思います。

    岡本和也君(通信工学科1年)

    今回のレスコンでは、全身自作で臨みましたが作成に時間がかかりすぎてモーションの作成にほとんど時間をかけることができきず、本番では最初の障害のトンネルくぐりをクリアする前に時間切れになってしまいました。

    瓦礫の除去のモーションは問題なかったのですが、そこまでたどり着けず、悔しかったです。又、床がカーペットだったので足裏になにも貼らなかったのですが、思ったより滑ってしまいました。来年は今回作成した機体をあまり改造せずにモーション作成に時間をかけたいと思います。

    スナップ