「ロボファイト 20」参加レポート
2019年2月17日、神戸市立青少年科学館で開催されたロボファイト20に自由工房から7名が出場しました。
一回戦を敗退した井澤眞人さん(工学部電子機械工学科1年生)の「いなり」が敗者復活戦トーナメントを勝ち抜き、本戦に出場。みごと、準優勝に輝きました。
メンバー感想
関 悠伍(電気電子工学科4年)
自作機「ハードラックス」で3kg級に出場しました。翌週に同じ場所で開催される第34回ROBO-ONEへ向けて、会場の視察も兼ねて参加しました。
遠征が多く、あまり関西圏のロボットの攻略方法を意識できていなかったので、事前に今までの動画を見るなどして、どのように動けば良いかを考えました。
当日は、会場で無線の混戦が激しく、思うようにロボットを操縦できませんでした。自分だけでなく、相手側でも無線事故が発生していたり、同じメーカーで同じ構造のロボットで影響が全くなかったロボットもいたため、会場の特性や無線の仕組みをよく考察する必要があると感じました。
次回大会が1週間後と、今から無線システムを載せ替えるのは困難であるため、現状でできそうな対策を考え、念入りに調整を行なっていきたいと思います。全力を出せる状態が崩れないように、丁寧にメンテナンスしていきたいと思います。
吉田 拓斗(機械工学科2年)
ROBO-ONEへ向けて、新しくした下半身の性能テストをしました。また、予選コースでの歩行性能を確認しました。
自作機「>(デクレッシェンド)」は、ほかのロボットには入っていないような関節を搭載しており、機体の重心を下げて攻撃を繰り出すことができます。また、下半身の構成部品のほとんがポリカーボネートなっており、これも今のヒト型ロボットの界隈ではあまり無い材料選択に挑戦しています。
以前の機体で実験的に搭載していた関節をとり、その分少し足を長くして、身長が高くなるように改造しました。その結果、改造前よりも非常に安定して歩行することができるようになりました。
前に搭載していた軸がトルク負けを起こし、不安定要素となっていた部分があったのだと思います。また、ジャイロセンサーの効果が出にくくなったというマイナス面もあったので、今後も性能テストしていきたいです。
来週にROBO-ONEが迫ったいるので、いまからできることを細かく詰めていきたいと思います。
武田 大志(電子機械工学科2年)
今回のロボファイトではROBO-ONEの予選をパスできるシード権を取得できる認定大会となっていたので、一段と念入りに調整してシード権獲得を目標に参加しました。
「国天士和(コクテンシホウ)」は、上半身のサーボモータを動作の早いものに固め、瞬発力を重視したロボットにしました。
瞬発力の出る構成にした分、それを引き出せるだけのモーション調整を特に頑張りました。攻撃を出すのが非常に早いため、相手に責められる前に自分が攻撃できるようにといイメージトレーニングも同時に行うことで、適切な動きを考えました。
準備をしっかりとしただけあり、ロボファイト予選では3位に入ることができました。バトルの方では、自分の思った動きができていたものの、相手の操縦技術についていけず、残念ながら勝ち上がることができませんでした。
メンテナンスによって何が悪いかを見つけて解決し、ROBO-ONEに挑みたいと思います。予選3位だったことに自信を持って、ROBO-ONE予選も取り組みます。
阪上遥希(電子機械工学科2年)
「八咫烏」は、ROBO-ONE Light用に設計した1kg以下のロボットです。高校時代に作成していたロボットの名前とデザインを引き継いでいます。
来週にあるROBO-ONE Lightに向けて、ロボットの攻撃がちゃんと効くかどうかを確認するために参加しました。
今のROBO-ONE Lightでは体重が倍近くある公認市販ロボットを倒さなくてはなりません。自作ロボットの利点は相手より素早く動けること、公認規定外の出力の高いサーボモータを使えることにあるので、その利点を活用できるようモーションを調整しました。
会場では無線の調子が悪いロボットが多く、先輩も含めてうまくロボットが動作しないことが多かったです。自分のロボットも無線がうまく動かず、思ったように性能を発揮できませんでした。
大会ではうまく動かなかったものの、自己評価という面では、公認市販ロボットを倒すことのできる性能に仕上がっていたと思うので、あとは学内の調整や練習でカバーしていきたいと思います。
三田 光(電子機械工学科2年)
「よっぱ雷」は、近藤科学から発売されている市販ロボットです。ROBO-ONEでは公式市販ロボットとして認定されています。来週にあるROBO-ONE Lightの練習として参加しました。
いままで自作機を作成していたので、久しぶりの市販ロボットの調整を頑張りました。調整中に無線の調子が悪く、その状態を大会当日まで引きずってしまい、うまく本領を出すことができませんでした。
次の大会がすぐに迫っているので、無線の不具合をしっかり修正して備えたいです。