2014年度技術講習会(文章講座)
今年は初めての試みとして、技術講習会に文章講座を取り入れました。自由工房では、日々の活動報告だけではなく、競技会出場やオープンキャンパスの展示をした際には、メンバーがレポートを書いて、記録を残しています。
活動を記録することで、大学時代の4年間で自分がどのように成長したのかを残すことができます。後輩にアドバイスをするときには、自分が過去にどんな躓きをしていたのかを振り返り適切な指導ができるようにもなります。
文章を書くことに苦手意識をもっているメンバーも多いので、大阪を中心にロボット関係の記事を書いているライターの松永弥生氏(ウズウズ出版)を招き、「ちょっとしたコツを押さえるだけで、カンタンに文章が書けるコツ」を教えていただきました。
文章講座には、新メンバーだけでなく上回生も参加しました。こちらのレポートには、文章講座だけを受講したメンバーのレポートを掲載しています。
メンバー感想
川口智大君(総合情報学部情報学科3年)
私は時間の都合でレポートセミナーのみを受けました。
今回のレポートセミナーは、正直に書くと講習を受けるのは必要か、と考えていましたが、文章を簡潔に作ることや具体的なことを書くなど、文章を作る上に必要な要素を教わりました。
まず私はレポートは書けない訳ではないと自分では思っていたのですが、私はレポートや文を作る時についつい文章を長く書いてしまいがちになってしまう事があり、文章を簡潔に書く事が大切だと思いました。
小学生の頃は文章や作文を書くのがとても苦手で、「興味がない」が書けない理由だとは考えていなかったので、なぜ苦手だったのかを今回のセミナーで分かりました。
セミナーの途中で出された文章の主語と述語を入れ替え、リテイクするワークショップをしました。例文を見返すうちに元の文章に違和感を感じていき、それをきれいな形にリテイクしていくのが私は気持ち良いと思いました。
最後に、私が一番大切だと思ったことは、私のレポートやミーティングの資料には具体的なことが書かれておらず伝えたいことが伝えられない点です。レポートの内容を具体的に書くことは、私がこれからもレポートや様々な報告をする上で、とても大切な要素です。これから実践したいと感じました。
三谷 峻生君 (メディアコンピュータシステム学科3年)
私は5月24日に寝屋川自由工房で開催された技術講習会のうち、レポートセミナーに参加しました。そこで、きちんとした文章を書くための、基本やコツを教わりました。
私は、レポートを作成することが好きではありません。しかし、レポートが書けないのは、興味がないか、知識がないか、やる気がないか、のどれかだと指摘されました。そのように言われたら、きちんと書かなければいけないなと思いました。
今年は、卒業研究があるので、あまり大会には参加できません。
なので、今回学んだことは、主に卒業論文の作成をするときに活用しようと思います。もちろん、大会に参加した際は今回の内容を思い出しながら、きちんとしたレポートを作成します。
大野拓美君(総合情報学部 情報学科 2年)
私は今回の技術講習会では1回生の付き添いとして参加しました。文章講座も行われるということで来ました。文章講座は今年は大会の記録を自分でわかりやすく書きたいとおもったので、参加しました。
文章は短文で書くことや文章の添削などを行いました。これらは大学の授業のテクニカルライティングで行ったことと同じでした。それに関して自分は結局のところこういう基本的なことが大切なのだと感じました。
また、自分は今回のレポートセミナーで今まで考えてきたことをよく知ることができました。いったいどうすればレポートがよく書けるのか。さらに、自分はいまどんなレポートを書いているのかということがわかりました。
自分が考えていたレポートは単に自分の感想を書き連ねるだけでよいと思っていました。しかし、今回のセミナーでは事実を基に自分がいつ、どう考え、何をしたかということが大事であると教えていただきました。これからの自分のレポートでは書くべき事実と自分の考えをよく吟味して書いていこうと思います。
福田 拡司(ヒト型ロボットプロジェクト 技術講師)
技術講習会、皆様お疲れ様でした。新入生の方々も、ここで学んだ技術を活かしてものづくりに励んでください。
私は普段、技術講習会の進行を後ろから見ていることがほとんどどです。しかし、今回は松永さんの「レポートセミナー」という新しい内容がありましたので参加させていただきました。
文章の書き方の基礎技術などをワーク形式で学んだり、工房のWEBページに載せるレポートの書き方を学びました。
事実、社会人である私も「主語と述語の対比」については、上手くできず複雑な文章を書くことが多いです。改善点に気づくことができたため、今回レポートセミナーに参加してよかったと感じております。
松永さんも仰っていましたが、自分の意見をドキュメントで正しく伝える能力は、今後必要となります。
これが欠如していると、就職してからお客様や上司に自分が伝えたいことを正しく伝えられないことが多くなります。そのためにドキュメントの修正が必要となり、本来の作業を横において、ドキュメントの修正をしなければいけなくなります。
もちろん、修正の間は本来の仕事が進められず少しずつ仕事が遅れていきます。
社会人でも必須の技術なので、ぜひ日頃の活動日誌や大会レポートで文章作成能力を鍛えていきましょう。
もちろん、私もレポートセミナーで学んだことを業務に活かし、正しく考えを伝えられるドキュメントを作っていきたいです。
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